SRIXON攻勢か?上半期輸出ボール 52.6%増

SRIXON攻勢か?上半期輸出ボール 52.6%増
このほど財務省から6月度の輸出入実績(クラブ、ボール)が発表された。今上半期(1-6月)の状況も踏まえレポートする。

輸入クラブ

当月は30万6983本で、前年同月比10・5%減。6ヶ月間の累計輸入量は201万3950本で前年同期比11・1%減となった。3月以降前年をクリアしたものの、2月の大幅減が響き今上半期は1割弱の前年割れとなっている。国別の輸入状況は、 中国 22万6359本 ベトナム 5万9792本 台湾 1万1450本 米国 6626本 メキシコ 2756本 当月は計5ヶ国・地域から輸入されたが、ベトナムと台湾製クラブの構成比が高まっており、上半期はベトナム製が前年の17万6333本から32万6022本と2倍弱の伸長を見せた。 台湾製も勢いを増している。前年の4万6105本→7万4272本へ拡大し、1・6倍の輸出量を記録した。一方生産工場が集中する中国(東莞市)では、人手不足が深刻化。 さる業界関係者によると、 「近隣の工場同士で工員の奪い合いが起きていますが、最近は高待遇で募集をしてもなかなか集まらないようです。チャイナリスクを踏まえるとベトナムが近い将来、イニシアチブを取る可能性も否めません」 台湾については、テーラーメイド『グローレ』を筆頭に回帰現象がみられる。東京からのフライト時間が短いため、円滑に仕事が進めやすいメリットがあるようだ。

輸入ボール

当月は65万6996ダースで前年同月比23・6%減。累計は400万3794ダースで前年同期比9・4%減となっている。国別の輸入状況は、 台湾 27万8594ダース 中国 14万7479ダース 米国 12万4079ダース タイ 4万3680ダース インドネシア 4万952ダース これ以外では、韓国(2万2141ダース)、英国(70ダース)から輸入された。

輸出クラブ

当月は28万1006本で、前年同月比7・1%増。累計は159万6327本で、前年同期比1・9%増だった。国別の輸出実績は、 韓国 21万5485本 米国 1万4698本 香港 9352本 中国 9173本 シンガポール 7823本 台湾 5670本 ベトナム 3741本 豪州 2921本 などで、当月は計28ヵ国・地域へ輸出された。

輸出ボール

当月は22万9461ダースで前年同月比25・2%増。累計は156万7990ダースで前年同月比52・3%増だった。国別の輸出実績は、 香港 8万1525ダース 韓国 5万1293ダース 米国 2万5312ダース 英国 1万7352ダース 南ア 1万2042ダース 中国 9594ダース などで、当月は計15ヶ国・地域へ輸出された。 6ヶ月累計の最大輸出国は英国34万6680ダース(前年同期比110%増)で2倍強の伸びを見せている。韓国30万1621ダース(前年比11・5%増)を抜き輸出筆頭国に躍り出た。これ以外では、南アの5万970ダース(同19・7%増)も特筆される。 英国へのボール輸出増の要因は、同国で2割のシェアを有するダンロップスポーツ社製と推測される。市島工場(兵庫県丹波市)からスリクソンなど主力ラウンドボールが輸出されたもようで、勢いを増している。