ジオテックゴルフコンポーネントは先頃、あなたのスイングを最大限、飛距離に変えると謳う『QUELOT RE18(クロト ロイヤルエクセレンス』シリーズを発売した。
同社のフラッグシップブランドとなる『クロト』は、従来シニアを中心に熟練ゴルファー向けのヘッドパーツとして展開されてきた。
しかし、前作からその性能を評価するプロ・上級者などが増えてことで、ゴルファーのレベルという垣根を超えて、使用者の輪が広がりつつあるブランドに育ってきているという。
今回発売された『RE18』のラインアップは、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ用ヘッドで、全てのヘッドに共通する特徴はインパクト時のエネルギー効率を上げて速いボール初速を生み出すというもの。

それを叶えるのが、
「ラウンドクラウン構造」と
「パワーソール設計」。
インパクトの瞬間にヘッドのクラウンがたわむ「ラウンドクラウン構造」により発生するエネルギーを「パワーソール設計」を施したソールがしっかりと受け止めることで、エネルギーを効率的にフェースからボールへ伝達、フェース面の広い範囲でボール初速を向上するという。
これに加えて、新設計の不均厚SP700チタン合金フェースの採用で、アマチュアに多いヒール打点でも高い反発力を維持するとか。インパクトの打点がバラける、特にヒールに当たりやすいゴルファーは、試す価値がありそうだ。
オートマ車とマニュアル車の間?
そして、ヘッドの慣性モーメント(MOI)にも新たなアイデアを投入した。MOIは大きい方がヘッドの安定性が高いというのが一般的な解釈だが、『RE18』は4128g㎝²とあえて過度に拡大しないことで安定性と操作性を両立したとか。
自動車でいえば、オートマ車とマニュアル車の丁度中間くらいの位置づけ。クラブの性能に頼りながらも、自分でも操作してちょっとインテンショナルなボールも打ちたい。そんなゴルファーの想いを体現できるモデルに仕上げたという。
最適な重心配分設計にもこだわり
「過度な低重心ヘッドは、スピン量の抑制効果による飛距離性能と引き換えに、左右の曲がり幅を拡大してしまう場合があります。そこで本モデルでは、適度な高さの最適重心位置に設定し、飛びと安定性の両立を求めました。ヒューマンテストの結果では、サイドスピンによる左右の曲がりが従来品と比較して、約20.5%軽減しています」(ジオテックゴルフコンポーネント)
左右の曲がり幅が2割強軽減されるということは、林に入るボールがラフで止まる、ラフに入りそうなボールがフェアウェイに残る可能性もあり、スコアメイクに大きな影響も与えそうである。
上記の設計ポイントは、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティに共通するものだが、ドライバーにはヘッドホーゼル内部にウェイト装填可能なSWA(スイング・ウェイト・アジャスト)システムを搭載。最大3gまで装填できるので、スイングウェイトや重心距離の可変で振り心地や球筋の調整もできるとのこと。

以上、『クロト RE18』の製品特徴を説明したが、冒頭でも述べたようにシニア御用達といった様相を一変させ、幅広い層が使える機能性を搭載したことが見て取れる。
同社は、3月23日~同25日にパシフィコ横浜で開催されるジャパンゴルフフェアで『クロト RE18』を紹介する予定とのことなので、興味のあるゴルファーは同社ブースを訪れてみてはどうだろうか。
なお、価格は『クロト RE18 SLE』ヘッドが5万5080円(税込)、『クロト RE18 α―SPEC(高反発仕様)』ヘッドが5万9400円(税込)。