ブリヂストンスポーツ株式会社が大学教育支援にも熱心であることは過去にも触れたが、今回「大学体育のゴルフ授業」の履修者をトーナメントに招待頂いた。 授業の一環として「ゴルフトーナメント」を学生に観戦させるのは今回が初めてのことであり、まずはトライアルとして筆者が所属する武蔵野美術大学の授業向けに機会を頂くことにした。(次回以降は全国の希望大学に展開予定)
<Aさん(映像学科・男子) :最終日(10/21)に観戦> 2018年10月21日、日曜、気温22度、晴天。13時半に私は袖ヶ浦カンツリークラブに到着した。 受付でフォレストガンプみたいな赤いキャップを受け取り、道を進んでいった。客層は9割以上が中年男性とその妻や息子。そのほとんどが赤いキャップを被っていた。すぐに人集りが出来ているところに着き、そこがグリーン周りだということが分かった。カメラが何台かあって、その映像が大きなモニターに映されている。野球と違って、現在打っている選手名が表示されない。 丘の上からボールが飛んできてグリーンに乗ると、拍手が起こる。ホールインすると拍手が起こる。ミスすると落胆の声が上がる。それ以外はとても静かで、さすが紳士のスポーツといった具合であった。 バスケットボールにビリヤードなど、人間は穴に何かを入れるのを好むが、ゴルフが他のスポーツと明らかに異なる雰囲気を持っていると感じた。それは、単に個人競技であるという以外に、その歴史に関わることなのであろう。私はしばらく場内を散策して回った。 予備知識のない私がただ会場に行っても、手持ち無沙汰になるだろうということは予測できたので、予め父親から(彼は日テレで観戦していた)石川遼のティーショットを見よ、という課題を課せられていた・・・。 ご婦人方が盛り上がり始めたその時が、石川遼の出番が来たという合図になるだろうという予想であったが、それは的中し、彼がグリーンの方に降りてくるとぞろぞろと人が増えてきた。 どうやら、先ほどの「あー」という落胆の声は石川遼のショットに対してのものだったらしく、彼はそのときバンカーショットに挑もうとしていた。彼が打ち上げたボールは見事穴の近くで静止した。その瞬間、大きな拍手と歓声が上がり、指笛を吹く者もいた。女性だけでなく男性も大盛り上がりであったのは少し予想外だった。それまでとは明らかに違う熱気につられて、気づいたら私は拍手をしていた。その組が終わると客はぞろぞろと帰っていき、私もそれに続いた。 よくわかっていないが、楽しめた。受付でもらったブリヂストンの赤い帽子は自宅でテレビ観戦していた父にあげた。久しぶりに父と打ちっぱなしに行こうかと思う。
<Bさん:基礎デザイン学科・女子/最終日(10/21)に観戦> 私は、トーナメント最終日に観戦しました。同行者は両親のほか、ゴルフ授業を一緒に履修しているYさんです。到着後、両親とは別行動をし、Yさんと2人で石川遼選手を追うような形で動きました。 同じ組で回っていた、石川遼とM.グリフィンは対照的な打ち方でした。石川遼がより基本的な形で鞭のようなフォームですくい上げるように打つのに対し、M.グリフィンはホッケーの様なフォームで打ちつけるように打っているように感じました。打ち方による弾道の違いなどはいまいちわからないので確証はありませんが、石川遼の打ち方はボールがふわっと浮き上がるような球筋だった気がします。 また、テレビで見ているだけだと、キャディさんは選手のクラブを運んだり、渡すだけの様な存在に感じていましたが、選手が打つ前に素振りをチェックしてアドバイスしている様子もわかり、単にアルバイトで軽くできるような仕事ではないことを知りました。 唯一知っている選手だった石川遼ばかりを見ていましたが、トップの組み合わせでは逆転が起きたりと、面白い展開になっていたようなので、トップ争いをしている組のラウンドも少しは見ればよかったと後悔しています。
<Cさん:工芸工業デザイン学科・女子/最終日(10/21)に観戦> 私はHさんと共に最終日の決勝を観戦しました。M.グリフィン、石川遼、ハンジュゴンのグループを主に見て回り、ドライバーやパターなど間近で見ることができました。初めてゴルフの大会というものに参加したのですが、まず驚いたことは観戦するだけでも予想を超える距離を歩いたことで、まるでハイキングをしている気分になるほど歩いたなと感じました。 そして石川遼選手のグループを観戦していて、パターの時に全員手袋を外してやっていることに気づき、パターというのはそこまで繊細なものなのだと感じました。 私も試しに、10/29の八王子カントリークラブでのGちゃれの際、手袋を外してやってみましたが、振りの加減が感じられ、なるほどととても勉強になりました。 また、このグループの中で素晴らしいと思った選手はハン選手で、林の下の方までボールが行ってしまったシーンがあり、そこから前に出しつつ数メートル下から木々をかき分け飛ばした姿はとても感動しました。 グリーン近くのバンカー手前にボールが止まってしまった時にも、段差のあるバンカーの中からクラブをグリップよりもかなり短く持ちながら上手く寄せていて素晴らしかったです(恐らく旗しか見えなかったのではと思います)。 表彰式を見た後、入口近くまで行くと石川遼選手のサインを求める列ができていました。私たちもちゃっかり並びサインをいただいたのですが、一人ひとり目を見て丁寧に対応されていてファンサービスを大切にしていることからも、こんなにファンが多のだろうなと思いました。 今回無料で観戦させていただきましたが、是非こういう機会があればまた見に行けたらいいなと思っています。とても楽しかったです、ありがとうございました!