「PGAショー2019」レポート

世界最大のゴルフショー、第66回「PGAショー2019」が米フロリダ州オーランドにて、現地時間1月23日、ついに開幕した。今回は、その模様をレポートする。
メイン会場であるオレンジ カウンティ コンベンション センターの面積は約1万3000坪を誇り、1000以上の企業やブランドが出展。世界90ヶ国から4万人を超えるゴルフの業界関係者が集結した。
メインロビー横のエスカレーターを使って上の階に上ると、メディアセンターと呼ばれるメディア専用の部屋が用意されている。初日はこの部屋で、7時半より朝食がふるまわれた。
オープニングセレモニーまで少し時間があるとあって、まだ人はまばらだ。
8時15分、スージー・ホエーリー事務局長による「Good Morning!」の掛け声とともにショーのオープニングセレモニーが開幕した。
とは言え例年に比べてメインロビーは黒山の人だかりとまではいかない印象。本誌女子部での連載でお馴染み著述家の大隈里砂さんも
「例年は、PGAツアーのプロなどの有名人が出演してショーのような雰囲気なのですが、今年は少し違いますね」
と語るように、今年のオープニングセレモニーには米国の退役軍人が参加。ショーというよりも荘厳な雰囲気で例年と趣が違っていたようだ。
一方、出展社は例年と同じくこぞってショーのお祭り感を演出し、来場者の高揚感を煽ることを忘れない。
まずはタイトリストがオープニングセレモニーの直後に、ロビーのすぐ上の階にあるフォーラムを借り切って、オープニングプレゼンテーションを実施。PGAツアー若手のホープ、キャメロン・スミスらをテレビ電話で出演させ、ツアーでの実績をアピールした。
展示会場に目を移そう。まずはPGAフォーラムステージには、LPGAツアー通算72勝、メジャー10勝の実績を持ち2008年に引退した、アニカ・ソレンスタムが登場。PGAのコーチングの将来について語った。
続いて昼からは、欧州ツアー14勝、PGAツアー20勝の「ホワイトシャーク」ことグレッグ・ノーマンが登場。
各ブースにも目を移そう。ボルビックのブースでは、世界ロングドライブチャンピオンシップ覇者のモーリス・アレンが登場。サインと記念撮影会を行った。
ゴルフアパレルのラウドマウスのブースには、ジョン・デーリーが登場。
そして、ブリヂストンゴルフのブースには、レキシー・トンプソンが登場するも、第一声でマイクが入らないアクシデントが。
膨大な資金力を投じてショーに臨む出展社は上述のように、有名プロを呼んでブースの注目を集める。ある出展社によると、ショーの展示費用は先日のデモデー出展費用の30倍はかかるといい、今年出展を見送ったテーラーメイドは3億円以上の出展費用を投じていたと言われている。
一方、それ以外の出展社は意外性のある演出が集客の要だ。大手のパワーゲームに対して、小規模メーカーは世界マーケットに自社を少しでも知ってもらう場と考えているからだ。そんな体当たりの演出をいくつか紹介。
番外編:メディアレセプション
「PGAショー」初日には、メディアを集めたレセプションが行われる。ドリンクや軽食が用意されるが、その実は出展社によるメディアへのPRの場。これから世界マーケットに発信していきたい新興メーカーは、席に着くや否やチラシ配りに余念がない。
とは言え、2時間確保された会場内はメディア関係者は30人ほどと物足りない印象だった。
以上、初日のオープニングの様子をご紹介した。明日は展示会場内の雰囲気を中心に紹介予定。