ライザップが石川遼と契約。CMで予約殺到もコーチが足りない?
「結果にコミット」のライザップはこのほど、石川遼とサポート契約を交わした。
プロゴルファーでは、女子の森田遙に続き2人目。同社が協賛する男子ツアー「RIZAP KBCオーガスタ」(福岡県、芥屋GC)では昨年、石川が優勝を飾った縁もある。
4月から始まった石川のCMも好評で予約は殺到中だとか。
同社の前身は健康コーポレーションで、ライザップのほかに『豆乳クッキー』や『どろあわわ』など美容・健康食品の通販事業や、アパレル、住宅関連のライフスタイル、エンターテイメント事業と多岐にわたる。
同社の成長率は高く、『RIZAP』ブランドを主軸としたグループ体制に再編中で、昨年7月にはRIZAPグループへ社名変更をした。
2016年3月期の連結売上高は554億円(営業利益50億円)。中期経営計画の「コミット2020」によれば、今年3月で締めた前期決算は、売上高1000億円、営業利益100億円を見込んでおり、営業利益は過去4年間で約12倍、売上も5倍ほどの成長率さらに4年後を目処に売上高3000億円、営業利益350億円を目指している。
実現には事業の多角化が不可欠だけに、ゴルフ市場へ注力するのがうなずける。
ライザップゴルフは現在、東京・大阪・福岡で展開中。同事業チームの常澄裕一リーダーが現状をこう話す。
「ライザップゴルフの立ち上げから間もなく1年が経過します。通常の施設と比べて2〜3倍の価格ですが、スコアが伸びなければ全額返金など。確実に“結果にコミットする”ことを掲げています。利用者が求めるものを必ず約束する。これはあらゆる業種にも当てはまると思います」
5月には銀座、梅田、神戸の3店舗が新たにオープンし、全9店舗体制になる。
「契約した石川遼、森田遥プロのCM効果だと思いますが、予約殺到の状況です。年内に20店舗体制を固める方針で、そのためにはインストラクターをあと200名集めなければ・・・・」
実はこれが悩みどころだ。同社は今後、インストラクターを自前養成を含めて指導者の安定供給を目指すというが、出店に指導者が追いつかなければ絵に描いた餅になってしまう。
これを早急に解決するにはスクール事業の買収もあり? ゴルフスタジアムに触手を伸ばすのか。