リョーマゴルフは12月11日に、3年半振りのフルモデルチェンジとなる新ドライバー
『MAXIMAⅡ』(マキシマ ツー)を発売する。それに先駆けて、メディア向けの試打会がロッテ葛西ゴルフにて開催されたので、早速その性能をお伝えする。
漆黒の『MAXIMAⅡ』は木村拓哉がイメージキャラクター

これまでリョーマゴルフのドライバーはタイプ別にヘッドを色分けする点が特徴だったが、今作はブラック1色での展開となっている。
写真からも分かるように漆黒の色合いは高級感がありながらもシャープな印象を与えている。イメージチェンジした理由は、昨年発売した『リョーマアイアン』に引き続き、木村拓哉をアンバサダーに起用している点だ。
シニアのクラブというイメージを払拭し、より広い年齢層のゴルファーに訴求する狙いがあるという。

そのための戦略として、前作の『RYOMA MAXIMA』の価格を新たに5万4000円に設定し併売していく。同時期に2つのモデルを展開するのは同社では初めての試みになる。価格がネックで購入をためらっていた層にも積極的に販売していく構えだ。
前作よりも進化した飛距離の秘密とは?

飛距離の秘密は、ボディ全体の特許構造によるという。クラウンとソールに配置された独自開発のチタン合金は、厚さがわずか0.3mmで、コピー用紙約2枚半の薄さだという。
薄い反面、強度の心配が出てくるが、同社の谷本俊雄社長自らクラウンのパーツを曲げて独自のチタン素材の薄さと強度をメディアにアピール。その性能によりボディにバネのような効果をもたらしボールにエネルギーを伝えるという。

さらに、ヘッド後方には60gの重量物を装着し、前方にある約46gのボールを打つことで、間に挟まれたボディ内部に反動エネルギーが生じ、飛躍的に飛ぶという。
ミスヒットに強い? 平均飛距離が特徴

谷本社長はこう語る。
「芯に当たればどのメーカーのクラブも同じくらい飛びますが、大事なのはミスした時の平均飛距離です。ダフってチョロした場合の飛距離も含めて、『MAXIMAⅡ』の飛距離には自信を持っています。
フェースは一見、普通のフェースのようですが、斜めのカップフェースになっています。これによりトゥヒット時の飛距離ロスをサポートしています。一方、ヒール側にウェイトを配置することによってヒールヒット時の飛距離ロスも起こりにくい構造にしています。
当社でテストした結果、トゥヒールヒット時の飛距離は他社の最新ドライバーに比べて20ヤード以上飛んでいます」
本当に飛ぶのか? 『MAXIMAⅡ』を試打!

それでは本当に『MAXIMAⅡ』は飛ぶのか? アベレージゴルファー代表のGEW記者大矢も試打してみた。
【試打クラブスペック】
モデル:『MAXIMAⅡ』タイプD
ロフト角:10.5度
シャフト:TOUR AD RM-2
長さ:45.25インチ
フレックス:R
昼間だったため動画では打球が見えないが、淀みのない直線的なボールが飛んでいく印象。また、ミスヒットにより右に出たボールが、落下地点上空で補正されたように真中に戻ってくれるので、確かに左右のブレに強いギア効果を体感できる。
また手に伝わってくる打感は柔らかく、打音も低く抑えられた音なので上級者を始めとした広いゴルファーに好まれるドライバーになりそうだ。
『MAXIMAⅡ』の特徴を動画解説
今作の特徴を同社営業部の宇野仁氏に聞いたので、動画で観てもらいたい。
前作から何が進化した?
飛ぶ秘密は?
対象ゴルファーは?
『MAXIMAⅡ』の価格・発売日

なおシャフトは、標準シャフトである「TOUR AD RM-2(メンズ:45.25インチ、レディス:44.25インチ)」のほか、専用設計シャフトをリニューアル。
真芯ヒットの再現性が高い強弾道の弾き系「BEYOND POWERⅡ」、引っかかり抑制機能を追加したしっかり叩ける「BEYOND POWERⅡ プラス」、より軽量化しシャープに振れる「BEYOND POWERⅡ ライト」の3タイプを46インチの長さでラインアップしている。
タイプD:フラッグシップモデル
9万円(シャフト:TOUR AD RM-2)
11万5000円(シャフト:BEYOND POWERⅡ、BEYOND POWERⅡ プラス、BEYOND POWERⅡ ライト)
タイプV:アスリートモデル
9万円(シャフト:TOUR AD RM-2)
11万5000円(シャフト:BEYOND POWERⅡ プラス)
レディスモデル(タイプD)
9万円(シャフト:TOUR AD RM-2)
11万5000円(シャフト:BEYOND POWERⅡ ライト)
なお、発売日は12月11日を予定。先駆けて全国で試打会を実施中。詳細は同社ホームページを参照のこと。
『MAXIMAⅡ』試打会日程