シューケア用品を取り扱うR&Dは、同社の主力ブランドである「M.モゥブレィ」のスポーツライン「M.モゥブレィスポーツ」から、高機能スポーツインソールを発売している。
開発に先立ち、同社はスポーツごとの動きの特徴に着目し、①打撃・投てき系スポーツ(体のブレを抑え、力を逃がさず伝えること)、②瞬発系スポーツ(細かい切り返しや前後左右の瞬時の動きに対応出来ること)、③陸上競技・ランニング(足との一体感を高めつつも軽さを損なわないこと)、④ウォーキングやハイキング(長時間に及び姿勢が維持できること)に最適な4種類のインソールを開発した。
その中でも①の打撃系スポーツに最適な『エナジーアルファ』は、ゴルフの動きを研究して開発されたインソールだという。主な特長は以下の通りだ。
- 六角EVA
復元力・弾力性が良いEVA素材を使用。 六角の穴をあけることで靴内の空気を循環させ、臭いを予防する。
- オーソライト(中間層の青色のクッション)
4種類のインソールの中で『エナジーアルファ』のみに使用された素材で、卓越した復元力、通気性、衝撃緩和や汗の吸収力に優れている。打撃・投てき・踏込時の衝撃は足裏から足首、膝へと伝わりやすく、これによる筋肉のこわばりや関節の痛みにも繋がると考えられることから、EVAとあわせてより高いクッション性を得るために採用。
- ハイテクインサイドアーチ部分(赤色部分)
熱可塑性ポリウレタンを使用。高硬度のカップにより足首の保護・姿勢の維持をサポートする効果がある。放射状に広がる凹凸は足の左右のブレを防ぐための支持台の役割を担っている。
- 低反発クッション(PORON)
踵の真ん中部分は衝撃吸収に優れた低反発クッションを採用。 電化製品の衝撃吸収材にも使われている素材で、衝撃吸収だけでなく制振性・グリップ性にも優れるため、体のブレを防ぎ、力を逃さず伝える動きに最適。
- ディープヒールカップ
深めのヒールカップが踵をしっかり包み込み体の左右のブレを防止。
- アーチパッド
つま先付け根部分(メタタザールアーチサポート部分)に配置されたパッドが、前滑りを防止し、踏込時のグリップ力をサポート。
同社の静孝一郎社長によると、
「本来人間の足というのは、裸足で歩くことによって適正な歩き方が実現できる構造になっているのです。ただ、日常生活で当然それは難しいこと。そのためにもインソールで補正をしてあげることが大事です。人間の足には横のアーチに加え、両サイドに縦のアーチがある。しかし大半の方は横のアーチが落ちてしまい、土踏まずが落ちてしまっている。そこで、この3つのアーチをしっかり上げてあげることで、踵から着地→外側のアーチ→小指の付け根→横のアーチ+親指の付け根→土踏まずでキックという理想の形で歩くことができるのです。足の健康を広めていきたいと思っています」
またインソールの表面(黒色部分)に消臭スプレーなどにも使われる銀の糸を散りばめることで、殺菌作用を実現。さらにウォッシャブルで、耐久性にも優れているとか。
4種類のインソールには、元プロ野球選手の谷繁元信などのアスリートをイメージキャラクターとして起用。ゴルファーも含め、多くのユーザーに広げていきたいという。