マジェスティに伝統工芸の「漆」
セット内容はウッド3本、アイアン9本にパター、キャディバッグを加えたもので同社によると、
「多分、業界最高価格ではないか」
と話している。
特徴はウッドのクラウン及びアイアン、パターのバックフェースに「輪島塗」の技法を用いた「チタン漆」で山水画を施した点。
現在、輪島塗の職人は国内に50人ほどしかおらず、手描きによる受注生産品。受注後約3カ月で納品となる。
今年4月、北京ゴルフショーで展示した物と同一で、すでに中国では3セットを販売。世界的に10セットの販売を目標としているという。
「チタン漆」は日本の伝統工芸を漆器以外の商品に活用し、その技法を幅広く伝承する役割も担う。経産省が地域資源活用事業として認定しており、これに賛同したマルマンが国家検定一級塗りたて技能士の渡邉和子氏と協働事業に踏み切ったもの。
「チタン漆は優れた耐久性があるため、実際にクラブとして使用しても十分な耐久性も持ち合わせています。こういった技術を今後、プロパー品へ応用していくことも考えています」(大隅宏昭社長)
なお、伊勢丹新宿店の次は、三越本店での展示を行い、以後、主要百貨店を行脚する予定。
問い合わせはマルマンへ、03~5577~1143。