フジクラ、シャフト生産の目処が立つ
小高工場は昨年11月に操業をはじめた最新鋭のシャフト工場で、アフターマーケットで人気の高い『モトーレ』などを生産していた。震災を受けて同社は数名の技術者をベトナムへ派遣、現地の工場で生産の手はずを模索するなど、様々な可能性を探っていた。
そこへ吉報が届いた。同じく県内で福島第一原発から23㎞に位置する原町工場で、ゴールデンウイーク明けを目処にシャフト生産をはじめる目処が立ったという。「わずか1ラインでの再スタートですが、ようやく仕事ができるようになります。震災以後、こちらの事情を察してか、取引先からの電話も鳴りませんでした。働けないことが、こんなに辛いとは・・・・」(関係者)。そんな思いをしてきただけに、同社にとっては久々の明るい話題。
多くのクラブメーカーが、同社製シャフトを主力商品に装着している。そのため、春の新商品を出荷できないケースも相次いでいたが、着実に解決していくことが望まれる。