GEW(月刊ゴルフ用品界)は毎号、全国のゴルフ専門店の協力のもとドライバー、FW&UT、アイアン、ウエッジ、パター、ボールの6部門からなる「部門別 売れ筋ランキング」を実施している。
各専門店がそれぞれの部門ごとに売れ筋機種ベスト5を選定。1位は5ポイント、2位は4ポイントと1ポイントずつ下がり、5位は1ポイントを獲得。各部門ごとに合計ポイントの高い順にベスト20を選出する仕組みだ。
今回は10月1日~31日のランキングを掲載する。
ドライバー部門
当月は住友ゴムの『スリクソン』(41P)が3位へ急上昇した。新作の『ZX』は33 店舗中17 店舗でベスト5入りを達成し、一部で欠品となる人気で注目が高まった。契約の松山英樹がプロトタイプ仕様を使っていることもあり、しばらく上位キープできると見られている。
また、9月発売のブリヂストンスポーツ『ツアーB』(32P)が前月よりランキングが上がり、初登場の『SIM グローレ』(32P)と並んで5位にランクイン。ピン、テーラーメイドの強力な外資勢の中で国内メーカーがベスト5に2社ランクインと健闘している。
Pick Upギア
住友ゴム工業『スリクソンZX』
松山英樹が使用し、試合で結果を出したことで発売前から話題になった同作。ツアープロとスタッフの力を結集して開発し、革新的テクノロジーで最大級のスピードを生み出し、驚愕の飛びを実現したドライバーだという。
特徴は、剛性の高いエリアと低いエリアを交互に配置した4層構造の「REBOUND FRAME」が大きなたわみを生み出し、
反発性能が大幅に向上している点だ。たわみの支点を前作よりもボディ側(後方)にすることでより大きくたわみ、反発性能が向上しているという。
また、「ライトウエイト カーボンクラウン」を搭載。ヘッドの投影面積を大きく、重心を深くすることで左右の慣性モーメントが大幅に増大し、寛容性が向上しているとか。
可変スリーブによるロフト角・ライ角の調整機能も装備。フォルムはツアープロの要望を反映。ヘッドが返りすぎないイメージで、思い切り振り抜ける安心感も追求しているという。
大きな飛距離と寛容性 しっかりつかまる高い弾道、やや大きめの投影面積で安心感のあるヘッド形状からまっすぐ遠くまで飛ばすイメージができる、やさしさと飛距離を両立させた『ZX5』ドライバーと、大きな飛距離と操作性、しっかり叩ける、風に負けない強い弾道。操作性あふれるヘッド形状とコースやコンディションに合わせて弾道をチューニングできる、高いコントロール性を発揮する『ZX7』ドライバーの2種類をラインアップしている。
FW&UT部門
こちらも『スリクソン』(17P)と『SIM グローレ』(15P)がそれぞれ上位にランクインしたが、ドライバー部門に比べると勢いはまだ弱い。『ツアーB』(25P)が5位へ上昇し、ゴルフウエイ松本店などで上位に入った。ピンの『Gハイブリッド』(48P)は2位へ上昇。『Gフェアウェイウッド』(87P)と合わせて1~2位を独占した。
Pick Upギア
ブリヂストンスポーツ『ツアーB』
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アイアン部門
『スリクソン』(44P)が当月2位と急浮上した。これにより上位の顔ぶれが一変し、ピンの『G』(56P)がトップ、前月まで不動の1位だった『ゼクシオ』(33P)は4位に後退。ミズノの『JPX』(30P)は5位だった。中位勢では三浦技研の『ミウラ』(13P)が躍進するなど、順位変動が目立った。
Pick Upギア
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三浦技研 TC-101[/caption]
三浦技研『TC-101』
ベストセラーモデル『CB-1008』を凌駕する性能を目指し完成した、ミウラ独自のレンジ別3Dフロー設計の『TC-101』。
「TOUR CAVITY」の頭文字から名付けた『TC-101』は、精度の高いショットが要求されるツアー現場での対応を第一に考えたモデル。
ロング・ミドル・ショートレンジ毎に、トゥ・ヒールへの重量配分及び重心高、インパクトポイントのフェース肉厚を設定。自社初の軟鉄鍛造製法による番手別設計(コンビネーションアイアン)で、前作に比べすべての番手でのミスヒット時のリカバリー性能を向上させている。
ウエッジ部門
当月は『マックダディ5 ジョーズ』(47P)が3位、『マックダディ フォージド』(17P)が7位など、全体的にキャロウェイ製品が微上昇した印象。その一方でキャスコの『ドルフィンウェッジ』(15P)が8位へ後退した。中位ではミズノの新作『Es21』(8P)が初登場。スコアメイクに直結するギアだけに、各社の個性が現れやすく、活性化している。
Pick Upギア
インフィニット『アーティザン ウエッジ』
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パター部門
アクシネットの『スコッティキャメロン』(96P)が再び首位に返り咲いた。2位のキャロウェイ『ストロークラボ』(90P)とは6P 差で接戦を繰り広げる。ピンの『シグマ』(40P)も4位へ上昇。下位ではヨネックスの『トライプリンシプルパター』や『ピレッティパター』(各10P)がランクイン。他方『シルバーブレード』が圏外に去った。
ボール部門
ブリヂストンスポーツの『PHYZ』(11P)が当月8位へ上昇した。33店舗中6店舗でベスト5入りを達成し、ワールドスポーツやモリタゴルフで好評の様子。同じく9位へ微上昇したキャロウェイの『ERC』(8P)と激しい鍔迫り合いとなった。また『飛衛門』(5P)もランク外から復帰。こちらは二木ゴルフ宇都宮店で首位を獲得するなど人気の模様。
Pick Upギア
ブリヂストンスポーツの『PHYZ』
2019年発売の、同社のボールの中で高価格帯に位置するモデルが8位にランクイン。『PHYZ』ボール史上最軟コアの4ピース構造。全5色展開で、柔らかさと弾き感を両立した打感と打音が特徴だという。
『PHYZ』のクラブとの相乗効果を考えて開発されているため、セットで使うことを推奨している。価格は1ダース8400円、半ダース4200円(ホワイトのみ)、1個700円。