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  • プレー人口激減期(18-23問題)とゴルフ場(第15回) 暑熱環境下におけるキャディユニホームへの提言(2)

    北徹朗
    <現職>武蔵野美術大学身体運動文化教授・同大学院博士後期課程兼担教授、サイバー大学IT総合学部客員教授、中央大学保健体育研究所客員研究員、東京大学教養学部非常勤講師 <学歴>博士(医学)、経営管理修士(専...
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    コロナ環境下で一時的にゴルフ人口が増えているという報道もあるが、人口減少や少子高齢化の推移を見ると、今後もゴルフ人口の減少傾向が続くことは間違いない。この連載では、筆者が提唱する「18‐23問題」(2018年~2023年にかけてのゴルフ人口激減)に立ち向かうための改善策や基礎資料に基づく提言を述べさせて頂く。

    ゴルフ場支配人に対するアンケート調査

    前号では、8月の猛暑(最高気温41・8度)下におけるキャディの労働前後の生理的応答、ユニホーム内温湿度や表面温度の経時的変化について観察した結果を報告した。顧客の帯同後、深部体温の約3度の上昇(39・2度)が観察されていることなどから、プレーヤー以上に活動量の多いキャディの熱中症対策は急務であり、新時代のアイデア創出と製品化の必要性に迫られていることを述べた。 そこで、今号では、ゴルフ場の現場責任者(支配人)が、キャディの熱中症や暑熱対策、またそれらを低減するためのユニホームの素材や形状についてどのように考えているのかを調査した結果を紹介したい。

    調査の方法

    一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会に協力頂き、協会加盟ゴルフ場225施設に対して無記名のアンケート調査(インターネット調査)を実施した(調査期間:2022年3月16日~4月17日)。その結果、81施設から回答を得た(回収率36.0%)。 このうち、「キャディが在籍しない」と回答したゴルフ場が22施設であったため集計対象から除外した。その結果、キャディが在籍しているゴルフ場59施設からの回答を分析の対象とした。回答地域別にみると、北海道地方2、東北地方5、関東地方13、中部地方13、近畿地方13、中国地方3、九州地方10、であった。 キャディユニホーム選定において考慮している点は何か 自社のキャディユニホーム選定において最も考慮されていたのが「動きやすさ」(25・3%)であった。次いで「暑さ対策」(23・7%)、「寒さ対策」(22・1%)と続いた。「企業カラー」は回答率が1割未満であり、企業を意識した色やデザインは、あまり重視されていなかった(図1)。 図1.自社のキャディユニホーム選定において考慮している点 キャディユニホームの素材(例えばポリエステルや綿の割合など)について知っているか 自社のキャディユニホームの素材については、多くの支配人(74・6%)が認識していた(図2)。前述の実地踏査の結果を見ると、多くが綿ポリ製ユニホーム(ポリエステル95%、綿5%)素材で統一感があることも、認識されている割合が高い一因なのかもしれない。 図2.自社のキャディユニホームの素材について知っているか

    キャディユニホームの形状の特徴を知っているか

    自社のキャディユニホームの形状の特徴(例えば通気穴による蒸散部分など)を知っているかについては、半数以上の支配人(62・7%)が認識していた(図3)。しかしながら、前述の「素材」に比べると「知っている」への回答率は少なかった。 通気口の有無など、形状については見た目で明らかなため、素材を知るよりも容易な印象を受けるが、「知っている」への回答率が低かったのは意外であった。 図3.自社のキャディユニホームの形状の特徴について知っているか

    キャディの暑熱回避対策教育を実施しているか

    自社のキャディに対する暑熱回避の教育実施については、82・0%が「実施している」(充分実施・ある程度実施の合計)と回答した(図4)。 図4.キャディの暑熱回避対策教育をどの程度実施しているか

    ゴルフ場に暑熱回避対策(ガイドライン)はあるか

    アンケートの設問前に【キャディは1回の顧客随行(ラウンド)で2万~4万歩程度の歩数があり、ゴルフ場従事者の中でも多くの身体活動量がある職種であり、暑熱環境下における労働では熱中症対策が益々重要になっている】という、労働時間中のキャディの身体活動量(歩数)は大変多いことを伝えた上で「暑熱環境下での労働に対するガイドライン有無」について尋ねた。その結果、半数以上のゴルフ場では「ガイドラインがない」(検討中を含む)状況であったが、「キャディに特化したガイドライン」を有するゴルフ場も1割程度は存在した(図5)。 図5.暑熱回避対策(ガイドライン)があるか

    WBGT(暑さ指数)測定器を所有しているか

    WBGT(Wet-Bulb Globe Tem-perature index/湿球黒球温度)測定器の保有有無については、殆どのゴルフ場が「保有していない」(92・0%)と回答した(図6)。 図6.WBGT(暑さ指数)測定器を設置(保有)しているか

    「職場における熱中症予防対策マニュアル」(厚生労働省)を知っているか

    厚生労働省は「職場における熱中症予防対策マニュアル」を発行している。これについては半数以上(57・7%)が「読んだことがある」と回答したが、半数近く(42・3%)は読んだことがなかった。32・2%の支配人は「読んだことがありゴルフ場運営の参考にしている」と回答した一方で、このマニュアルの存在自体を「知らない」と回答した支配人も22・0%存在した(図7)。 図7.厚生労働省の「職場における熱中症予防マニュアル」を知っているか

    ゴルフ場の熱中症対策における「つもり」と「実際」

    今回の調査結果を見ると、キャディユニホームの素材や構造を「知っている」とか、教育についても「実施している」という回答が多かったものの、実際には、屋外労働者が大勢働いている職場であるにも関わらず「暑熱対策ガイドライン」やそれに類するものが存在しないゴルフ場が7割以上あり、9割以上がWBGT測定器さえも所有していなかった。また、厚生労働省の「職場における熱中症予防マニュアル」を読んだことが無い支配人が4割以上いた。 アンケート前半ではポジティブな回答が多いようにも見えるが、実態としては暑熱対策の意識がまだまだ低いことが伺えた。ゴルフ場労働者やキャディの暑熱対策に関しては「つもり」と「実際」に大きな乖離が見られる。ユニホーム関連事業者や団体からの積極的な情報提供、着衣の改善提案などが求められるだろう。 次号では、具体的な製品化提案を述べたい。 註:本研究は(公財)日本ユニフォームセンター「ユニフォーム基礎研究助成」(研究代表者:北 徹朗)により実施された
    この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
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