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  • 主役は杉山健三の「手」 マルマン『マジェスティ プレステジオ テン』発表

    片山三将
    1965年生まれ、東京都出身。 1992年「月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド」(GEW)を発行する株式会社ゴルフ用品界社に入社。以来、編集&クライアントへの広告・企画を担当。 その一方、国際事業部の責任者...
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    マルマンは8月2日、都内の会場で10代目となる『MAJESTY PRESTIGIO X(マジェスティ プレステジオ テン)』の記者発表を行った。舞台は前作同様、東京駅直通の「丸ビル」。報道陣は従来の3~4割増しで約100名だったという。 『マジェスティ プレステジオ』は1998年に初代が誕生して今年で20年目を迎える。 「初めはマルマンの創業25周年モデルとして限定発売でしたが、“これは飛ぶ!限定ではなくプロパーで販売してほしい”という声を受け、1998年に初代ドライバーとアイアンを発売しました」(商品企画部・阿久津桂部長) 以降、隔年でモデルチェンジをし、累計で150万本を記録。購入者で構成されるオーナー会員は約4万人と、代表的なプレミアムブランドに成長している。

    どこに当たってもボール初速が落ちない

    『プレステジオ』の購入者は60歳以上が中心でゴルフのキャリアも長い。「だから芯に当てるのが上手いのです。ただ、若い頃よりもパワーが落ちているので、道具に頼って飛ばしたい。そう考えるゴルファーが多いですね」(阿久津部長) そのニーズに応えるために10代目の開発テーマは、ドライバーは「より遠くへ」、シャフトは「より速く」、そしてアイアンは「より高く」の3点を掲げた。
    スパイダーフェース フェースの撓み量とエリアの拡大を図った「FINE SPIDER WEBフェイス設計」
    まず、「より遠くへ」を目指してドライバーに導入されたのが、「FINE SPIDER WEBフェイス設計」だ。従来よりもフェースの最も薄い部分をさらに薄く、1.8㎜以下の薄肉エリアを約60%増加させたという。フェース裏側が蜘蛛の巣状になっており、各部位の厚みをコンマ㎜単位で変更することで、従来品に比べてフェースのたわみ量を約5%アップ、たわみエリアを約30%拡大した。これがオフセンターヒットでもボール初速が落ちず、やさしく飛距離を伸ばせる原動力になっている。
    従来品(上)と比べて反発エリアが拡大している 従来品(上)と比べて反発エリアが拡大している
    シャフトも進化を遂げたという。『マジェスティ プレステジオ』はヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばすには長尺が有効という考えのもと作られてきた。しかし、クラブが長くなればミート率が落ち、打点がバラつきやすくなる。そこで今作では三菱ケミカルの最先端素材「パイルフィル®」MR70をシャフトの全長にわたって採用した。 この素材の特徴は、軽量でありながら高い弾性率。よって、長尺(『マジェスティ プレステジオ テン』は47インチ)でもブレずに速く振りやすくなる。それが安定した飛距離アップにつながるという。

    業界初の最新技術を搭載したアイアン

    「より高く」を目指したアイアンで注目されるのが、業界初の最新技術と同社が謳う「高タングステン インナーキャスティング製法」だ。これは本体の倍以上の比重を持つ金属を接合し低重心化に成功したもので、一般的に使用されるタングステン合金に比べ約5.7倍の低重心効果があるという。大きなキャリーボールを生み出す原動力になっているとか。 さらに、フェースに採用した「タフェストマレージング鋼」と「ワイドグルーブ」設計により、フェースの高反発エリアを拡大。フェースのたわみで大きく飛ばせる機能性も盛り込んだとのこと。 ヘッドスピードが遅いシニアのアイアンショットの悩みは、「ボールが上がらない」、「ボールが止まらない」に集約される。それを新技術でボールを上がりやすくした。上がれば、弾道の高さも出るのでボールも止まりやすくなる。これに加えて、少ない力でもフェースの弾きがいいので、ボール初速が出て飛距離も伸びるという理屈。

    「そのとき、神が宿る。」

    今回、記者発表の演出についてマルマンは新たな試みを行っている。『マジェスティ』の誕生20年という節目に加え、今年10月に社名をマジェスティゴルフに変更する。企業としての転換点になるだけに、同社の「主義」を明確に打ち出す必要があった。 議論の末に決まったのは、最高顧問を務める杉山健三氏の起用。創業期のパーシモン時代から物作りに関わり、「匠」として社内外での人望も厚い。「頑固おやじ」を発表の壇上にあげることで、旗幟鮮明にしたかった。
    杉山健三氏の手によってクラブに魂が吹き込まれる 杉山健三氏の手によってクラブに魂が吹き込まれる
    杉山氏を演出するプロモーションビデオを制作したほか、ポスターやカタログにも匠を起用。「そのとき、神が宿る。」というキャッチコピーを添えて10代目に説得力を加えたもの。 「(研磨職人は)ヘッドを手で触った時にいい悪いが分からなくてはいけません。理論上、数字は出ていても(クラブとして)柔らかく仕上がっていないとダメなんですね」
    『MAJESTY PRESTIGIO X』の研磨工程は通常品の倍という 『MAJESTY PRESTIGIO X』の研磨工程は通常品の倍という
    一般的な職人の手の印象は、硬くゴツゴツといった感じだが、杉山氏の手はとても柔らかい。その柔らかさを保つことも、「新聞紙一枚の厚みの違いが分かる」感覚を養う一因だとか。 研磨にもこだわっている。ヘッドは磨き残しがあると白く見えるというが、杉山氏は「黒光りするまで磨き上げる」――。ニューモデルの研磨工程は通常品の倍。このあたりの詳細に触れた同氏との動画インタビューを近日中に公開する。
    杉山氏の手によって美しさと温かさが加えられたドライバーヘッド 杉山氏の手によって美しさと温かさが加えられたドライバーヘッド
    発売日はメンズのドライバーとアイアンが10月12日、メンズのUFとUT、そしてレディスモデルが11月21日。価格はドライバー23万円、アイアン5本セット(#7~PW)が34万円など。
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    マルマン社長に金 在昱氏
    2017年11月15日
    編集部
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