驚異のミート率『マジェスティ ロイヤル』ドライバー HS40のゴルファーに最適
片山三将
1965年生まれ、東京都出身。
1992年「月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド」(GEW)を発行する株式会社ゴルフ用品界社に入社。以来、編集&クライアントへの広告・企画を担当。
その一方、国際事業部の責任者...
SNSでシェアする
マジェスティ ロイヤル 永井プロの試打評価
GEW片山(以下、片山):まず、ドライバーの見た目はどうですか。 ソクラテス永井延宏プロ(以下、ソクラテス):マジェスティらしい高級感があります。まあ、テストしてもそうでしたが、マジェスティの良さは分かりやすいこと。高額帯を好むゴルファーに対して、分かりやすく訴求できていることが何よりで、そういった中で今回も分かりやすい性能が出ていると思います。 片山:今モデルの特徴としてはドライバーのカットサンプルがあるので、これを見ながら話を伺います。まず、「ファインスパイダーウェブフェイス」。フェース裏側が蜘蛛の巣状になっている形状が特徴的です。 ソクラテス:正に見るからに蜘蛛の巣ですが、蜘蛛の巣を形作っているリブの間が薄肉になっています。一番薄いところで1.55mm。フェースの反発エリアを広くする工夫がこの形に表れています。やはり、スイートスポットが一番反発が強いと思いますが、スポットを外してもインパクト効率が落ちません。ミスの許容範囲がとても高いと感じます。 片山:「ファインスパイダーウェブフェイス」に加えて、もう一つ特徴的なのが「ターゲットストライクテクノロジー」という新たなデザインです。これは飛距離だけではなく方向性の向上にも一役買っている設計で、具体的には重心の深さ.上下.トウヒール方向を3次元的に設計しています。これにフェースのラウンド設計を加えたもので、それが方向安定性につながると訴求しています。 ソクラテス:ヘッドの内部構造を見ると、クラウンは薄肉。このデザインはどのメーカーも採用するものですが、マジェスティらしいところはハニカム構造にしていること。強度を確保する工夫がここにも表れています。 あと、もう一点、細かい部分ですが、ヘッド内部のヒールとトウの部分に肉が盛ってあります。外から見ると抉ったようなデザインになっている部分ですが、ここを凹ませることで織り込みをつけて重量を持ってきている手法だと思います。上手くヒールとトウにウェイト配分することで左右の慣性モーメントを高めている。 さらに、ヘッド後方にもビスを入れているので、この左右方向と後ろの三方向のウェイトを縦のロール、横のバルジをつけたラウンドフェースがインパクト効率を落とさないように受けている。とても細かい作り込みで完成度の高いヘッドだと感じます。 片山:あと、今回は軽量・低トルクのシャフトを方向性の良さにつなげていますが、この辺りはどう見ていますか。 ソクラテス:打った感じも低トルク感はよく出ていました。一般的に低トルクにするとシャフトを硬く感じてしまうのですが、しなやかさと振り心地の良さはちゃんと出ていました。想定ターゲットに対してしっかりと性能を出している
片山:ヘッド、シャフトともに完成度の高さが伺えますが、実際にドライバー(ロフト10.5度、Rフレックス)を打った数値を見てどんな印象ですか。 ソクラテス:今回は製品対象者のヘッドスピードに合わせて40程度で打ちました。だから、ヘッドスピードは自分のマックスではありませんが、それでもミート率が「1.49」とインパクト効率の高さを感じます。そして、少しHSを落としているのでスピンも「1740rpm」と低めですが、それにしても低スピン性能が際立ちます。一方、打ち出し角は「14.6度」と高いので「高打ち出し.低スピン」という性能がしっかりと表れています。 HS40でキャリーが213.9ヤード、トータルが249ヤードとほぼ250ヤード行っている。このモデルの狙っているターゲットは40前後ということを見れば、しっかりとターゲットに対して飛距離性能が出ていると思いますね。 片山:こういった特徴を踏まえると、マジェスティがターゲットにしている飛距離が落ちてきたシニア層にミートしますか。 ソクラテス:HS40前後というのは基準になってくるとは思いますし、HSなりに「高打ち出し・低スピン」も実現できます。また、今モデルのコンセプトである飛距離と方向性の良さもしっかり出ているので、今の女子プロの弾道のようなボールが落下してからのランで稼ぐというイメージも見えてきます。 特に、シニアゴルファーの中には林間コースでプレーする人も多いと思いますが、狭いフェアウェイにきっちりとボールを落としていく。フェアウェイにボールが入ればランもしっかり出る。これが方向性が飛距離につながる実像なので、そういう弾道をイメージしている人にはピッタリくると思います。マジェスティ ロイヤル アイアンは?
片山:続いて7番アイアンを打ってもらいましたが、どうでしたか。 ソクラテス:テストした時の感触も良かったのですが、改めてデータを見て驚く点はインパクト効率の良さ。ミート率が「1.47」はドライバーとしてもいい数字です。ご存知のようにロフトが多くなればなるほどスピンが入ったり高打ち出しになるのでインパクト効率はロスします。 だからドライバーよりも7番アイアンの数値は自然と下がるのですが、このモデルの数値は「1.47」。これは驚異的です。薄肉のマレージングフェースにアンダーカットを加えたという反発性能の高さがしっかりとインパクト効率の高さに表れているといえますね。 ドライバー、アイアンともにターゲットに対してとても分かりやすい性能です。プレミアムのど真ん中にマジェスティがある。それを再確認できるモデルといえるでしょう。マジェスティのシャフト開発担当者インタビュー
おすすめ記事
おすすめ
連載SDGs 第37回 命がけの自然保護
2024年09月12日
おすすめ
ミス・ユニバース2017に選ばれた阿部桃子の母はプロゴルファー
2017年07月19日
おすすめ
キャロウェイゴルフ、2018年上期の好業績を発表
2018年08月05日
おすすめ
柔らかい打感にやさしさと飛びを 詰め込んだPRGRアイアン/ウェッジ登場
2024年09月11日
おすすめ
ツアーサポートの舞台裏 ルール変更後のレーザー距離測定器のその後
2024年09月10日
おすすめ
日本シャフト、役員選任のお知らせ
2021年04月15日
おすすめ
『スピーダーNXブラック』をHS40m/sのアマが試打検証
2023年08月06日
おすすめ
ヨネックス 人事異動のお知らせ
2024年09月08日
おすすめ
ボルビック VIVID(ビビッド)は目立つだけじゃない高性能ゴルフボールだ
2017年07月11日
おすすめ
ライトが『スーパーストローク』を本格販売!USPGAの4人に1人が使用する秘密とは
2020年05月21日
おすすめ
トゥルーテンパー『スチールファイバー』スチールとカーボンのメリットを併せ持つシャフト
2021年05月19日
おすすめ
キャスコ『UFO』を試打!150yをユーティリティで攻める?
2019年09月17日
おすすめ
ティーショットで曲がらない!?ブリヂストンゴルフ SUPER STRAIGHT(スーパーストレート)を打ってみた
2017年07月12日
おすすめ
ツアーサポートの舞台裏 重量調整がしやすい『トリプルダイヤモンド』で つかまりを調整
2023年10月06日
おすすめ
タメとしなり戻りが同時に起きる 新・赤デラ『UX』 は史上最強のしなり戻り 40gRは「リニア級」、50gSは「光速」!
2024年09月04日
おすすめ
ミスヒットしてもロスを軽減 圧倒的な飛距離の「棒ダマ」ドライバーMAXIMAⅡ
2020年05月15日
おすすめ
つかまりと抜けの良さが抜群 どこからでもグリーンが狙えるユーティリティ「UFO」
2024年09月09日
おすすめ
行き過ぎた女性向けサービス?バリューゴルフ「女性1人目無料サービス」の問題に言及
2017年12月04日
おすすめ
日本シャフト、役員選任のお知らせ
2022年04月14日
おすすめ
次世代ゴルフショップの在り方とは?"EYE XO"導入の理由
2024年08月20日
おすすめ
Diamana WS シリーズ|パワーフェードで飛ばす「元調子=上級者」を打破する新シャフト
2023年05月10日
おすすめ
全フレックス試打 『N.S.PRO 850GH neo』はこんなゴルファーにマッチする
2022年03月05日
おすすめ
スナッグゴルフの効果を検証する
2022年11月23日
おすすめ
ダンロップスポーツマーケティング木越社長が挑む「脱・団塊」のゼクシオ戦略
2021年04月09日
おすすめ
~野暮だよあんた~その9:ゴルフ業界の常識を疑え
2024年09月06日