米PGAで人気の『TENSEI』がついに日本上陸!永井プロ試打レビュー
吉村真
1974年生まれ、長崎県出身。 パーツブランド、ゴルフ場経営、中古ゴルフチェーン、ゴルフ雑誌を渡り歩き、現在は「月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド」で地クラブの担当として取材、執筆。 国内を始め、中国、台湾、米...
SNSでシェアする
世界のツアーシーンを席巻し、2017−2018シーズンの海外メジャーで最も多くのプレーヤーが手にした『TENSEI(テンセイ)』が日本に上陸。
永井プロに『TENSEI CK Pro Orange』の特長や、試打した印象などを解説してもらった。
永井延宏プロ
1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞
『TENSEI』シャフトの特長
その特長は、バッド部に使用したカーボン繊維と高強度で衝撃安定性に優れるケブラー繊維のハイブリッドクロスで、カーボン繊維だけでは、感じることができない、これまでにないフィーリングを実現しています。 また、高比重のタングステンプリプレグを手元に配置する最適重量配分により、ストレスなくフィニッシュまで一気に振り抜けるというのが特長。 重量帯も50~80g台と幅広く、フレックスも充実しています。 もうひとつの特長は、やはり高品質の素材を上手に活用して作り込む三菱ケミカルの技術力です。そのあたりは、試打をしてみて紐解くことができました。振り抜けるから、飛ぶ!『TENSEI』
試打した印象をひと言で言えば、締まったシャフト。その意味で重量帯、フレックスなど,無理をしないフィッティングが勧められそうです。 スイング中のシャフトのフィーリングですが、比較的シャフトの動きは少ないタイプだと思います。ダウンスイングからインパクトへのタイミングで、シャフトの無駄なキックバック量が少ない。 米ツアーのプレーヤーに多いですが、ダウンスイングでシャフトに大きな負荷を加えて、且つ、その時間を長くキープすることで、インパクト時に爆発的にエネルギーを解放する。 そのようなプレーヤーがイメージできます。 つまり、この大きなキックバックのないシャフト挙動は、振り抜けることにつながり、キャッチコピーが「振り抜けるから、飛ぶ」というのも、その通りだと思います。 ところが、それだけだと硬いシャフトに思われがちですが、そこを払拭しているのがケブラー繊維です。このケブラー繊維のマイルド感が、ゴルファーにとって単なる硬いシャフトに感じさせない役割をはたしているといえます。 また、タングステンによるカウンターバランスも特徴的です。ヘッドの相性が良いのは、やはり大型ヘッドで、そのブレを解消してくれるシャフトですね。 一般的な傾向とは逆になるかもしれませんが、私の場合は50Sで打ち出し低めの中弾道、60Sの方が比較的弾道高さもキャリーも出ています。 60Sのほうがシャフトの自重でしなり量が多くなったのだと思います。60Sが適正スペックであると言えるでしょう。 『TENSEI CK Pro Orange』は、シャフト自体の挙動が大きいお助けシャフトではなく、ゴルファー自身のスイングによって飛距離性能を発揮するシャフトです。 シャフトが動きすぎたり、暴れたりすることはないので、多くのアマチュアゴルファーの場合はやさしめのスペックを選択するのがいいでしょう。永井延宏のスイング論からワンポイント
日本のゴルファーは、60g台のSフレックスを使用しているゴルファーが多いですね。ショップでの売れ 筋を見ても60gのSフレックスが売 れています。しかし、PGAのトッププロでさえ60g台を使用する選手が多くなってきています。 このTENSEIもそうですが、50g台のシャフトでも十分なしっかり感を出すことができるようになってきており、充分にスイングの安定性・再現性を引き出すことが可能です。 やさしめのスペックを選ぶことで、ゴルファーはそのままのスイングでもしなり感を感じることができます。無理をせず、重量帯・フレックスを落すことで、大きくゴルファーの体感が変わると思います。『TENSEI』スペック
価格:5万円おすすめ記事
おすすめ
ツアーサポートの舞台裏 ルール変更後のレーザー距離測定器のその後
2024年09月10日
おすすめ
キャロウェイゴルフ、2018年上期の好業績を発表
2018年08月05日
おすすめ
全番手8番アイアンの長さ、重さも統一 新しいコンセプトのアイアン登場
2024年09月05日
おすすめ
つかまりと抜けの良さが抜群 どこからでもグリーンが狙えるユーティリティ「UFO」
2024年09月09日
おすすめ
ヨネックス 人事異動のお知らせ
2024年09月08日
おすすめ
『スピーダーNXブラック』をHS40m/sのアマが試打検証
2023年08月06日
おすすめ
ツアープロの要求に応えたアイアンと スピン性能にこだわったウエッジ登場
2024年09月08日
おすすめ
「開発ごっこ」を糾弾したヤマハの新作『RMX』が狙ったモノ
2019年08月06日
おすすめ
ライトが『スーパーストローク』を本格販売!USPGAの4人に1人が使用する秘密とは
2020年05月21日
おすすめ
タメとしなり戻りが同時に起きる 新・赤デラ『UX』 は史上最強のしなり戻り 40gRは「リニア級」、50gSは「光速」!
2024年09月04日
おすすめ
Diamana WS シリーズ|パワーフェードで飛ばす「元調子=上級者」を打破する新シャフト
2023年05月10日
おすすめ
異色の組み合わせで市場参入 目標インドア1千店舗の舞台裏
2024年01月09日
おすすめ
ボルビック VIVID(ビビッド)は目立つだけじゃない高性能ゴルフボールだ
2017年07月11日
おすすめ
ツアーサポートの舞台裏 重量調整がしやすい『トリプルダイヤモンド』で つかまりを調整
2023年10月06日
おすすめ
専門店がメーカーを順位付け 日米メーカーの得意分野が明確にわかれた
2020年08月30日
おすすめ
狙う、上げて止める、タイミングで選ぶシャフト『TGI』、『MAX GRAPHITE』 『PGI』
2023年09月11日
おすすめ
日本シャフト、役員選任のお知らせ
2021年04月15日
おすすめ
カウンターバランス再注目 グリップの重量調整で「飛距離が伸びる」は本当か?
2020年11月04日
おすすめ
テーラーメイド ゴルフ 役員人事のお知らせ
2024年06月17日
おすすめ
新技術搭載のカーボンアイアンシャフトと高弾性カーボンを採用したパターシャフト発売
2024年09月02日
おすすめ
本間ゴルフ小川典利大社長が描く「ホンマ復活ストーリー」
2024年06月02日
おすすめ
タイトリストに続き テーラーメイドが 韓国資本へ
2021年07月01日
おすすめ
フェアウェイウッドがバッグから消える日
2019年01月16日
おすすめ
~野暮だよあんた~その9:ゴルフ業界の常識を疑え
2024年09月06日
おすすめ
キャスコ『UFO』を試打!150yをユーティリティで攻める?
2019年09月17日