「はるおさんの悩めるゴルファー集まれい!」
今年のジャパンゴルフフェアで、連日来場者を集めていたのがファイテンのブースだ。同社は2000年からツアープロのサポートを開始、選手のコンディショニングを支援中だが、現場を担当するのが佐藤晴雄氏。「はるおさん」そのヒトである。
松山英樹を筆頭に、今季から若手女子プロ5名(東浩子、竹内美雪、篠原まりあ、井上沙紀、山口春歌)と契約を交わすなど、おしゃれ感を盛り込んだ色違いのケア商品にも注力している。
佐藤氏は長年の現場通いで、
「こちらから『試してください』と声掛けしなくても、選手からは話しかけられる場合がほとんど」
だという。
結果、現在は男女80名超のツアー選手がファイテン製品を愛用中とか。
東浩子プロ
ケガの予防で末永くゴルフを
近年、身体をケアする商品は各社から発売ラッシュの様相だ。大手ゴルフ問屋の朝日ゴルフが『キネシオロジテープ』を業界に持ち込み、ドラッグストアへの販路拡大を視野に入れるなど、「健康」をキーワードに広げる構え。
ファイテンの場合、スケートの羽生結弦などゴルフ以外のアスリートとも多数契約しているが、ゴルフはシニア需要が高いだけに今後、専門事業部などを強化したいところ。その際、伝道師の役割を担うのが「はるおさん」というわけだ。
ジャパンゴルフフェアでは来場者にボディケアの指導を行ったが、同様の活動を全国のゴルフ専門店でも実施中。
「ケガの予防で末永くゴルフを楽しんでもらいたいですね」
同氏を看板キャラクターにして、認知度を高める目論見だ。
健康寿命の平均は71歳
日本人の平均寿命は延びているが、肝心なのは健康でいられる「健康寿命」。その平均が71歳であり、これを超えると何らかの要因で健康を害してしまう。
ゴルフ市場は団塊の世代に支えられるが、この世代が健康寿命に達する今年以降が正念場になるという見方がある。
他の年代に比べて人口が多い団塊の世代は、仕事の一環としてゴルフを学んできた。カラオケ、麻雀、ゴルフがサラリーマンの「三種の神器」と言われ、上司が中古のクラブを部下に与え、レッスンやゴルフ場でのマナーも教育した。要するに「社会構造」そのものがゴルファーを育てた経緯がある。
その「システム」が崩れてしまい、近年ではパワハラが問題視されるなど、上司が部下にゴルフを強要できなくなった。そこでゴルフ界は自力でゴルファーを生み出そうと様々な創造策を講じてきたが、目立った成果はあげられていない。
その意味で、ファイテンが掲げる「すべての人のボディケアカンパニーとして、人々の健康なカラダ、夢見ることをやめないカラダづくりに貢献する」は、ゴルフ界において新たな挑戦に位置づけられる。つまり、ケガを予防しケアすることは、プレー寿命が延びるということだ。
なお、動画ではファイテン佐藤晴雄氏がパワーテープ&チタンテープを用いて「部位に合わせたケア方法及び貼り方」を伝授してもらった。