本コースの感覚に近い人工芝としてゴルフ関連施設や個人宅への導入が増えている『プログリーン』から、新たなパッケージ商品が発売された。
それがパッティンググリーン用、ショット用(ティーペグも挿せるショットマット)、セミラフ練習用の人工芝がセットになっている練習打席用パッケージだ。
そこで今回、ショット用とセミラフ用をパッケージで導入した目黒のクールクラブスを取材。レッスンやクラブフィッティングでどんなメリットがあるのか。エグゼクティブディレクターでPGAメンバーでもある平野義裕氏に話を聞いた。
ラフ用人工芝はウエッジのフィッティングに最適です!
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平野義裕氏[/caption]
-ショット用とセミラフ練習用の人工芝を導入したとのことですが。
平野氏「はい、ショット用(1.5m×1.8m)、ラフ用(1m×1m)を購入しました。ちょっと値段も張るのかと思いましたが、ショット用が7万9500円、ラフ用が2万円で10万円以内。通常の人工芝と変わらなかったのでコスト負担も少なかったですね。
あと、うちはレフティのフィッティングも注力しているので、レフティ用として芝を足してもらいました。こちらの都合に合わせてカスタマイズしてくれるのも有り難い」
ミスがミスとして出るから正確なフィッティングができる
-普通の人工芝とはフィーリングが違いますか。
平野氏「全然違いますね。例えば、一般的な人工芝だとダフっても滑って結果的にミスショットにならないケースがある。うちみたいに計測器を使って正確な数値を出しながらフィッティングする施設にとっては、これではダメ。ミスがミスとして数値に出ないとお客様に合ったクラブの選定ができません。

ダフったらその分距離が落ちないといけないんです。その点、『プログリーン』はダフると芝に引っ掛かるのでリアルな結果が出る。ミスがフィードバックされるので、お客様に合うクラブ合わないクラブを把握できます」
-今回はラフ用も導入していますが、その理由は。
平野氏「うちの練習場(スイング碑文谷)の外にはバンカーもあるんです。だから、ラフ用を入れれば、フェアウェイ、バンカー、ラフとあらゆるライのクラブフィッティングができると考えました」
-プログリーンは、ラフでもファーストカットとセカンドカットの2種類を用意しています。今回、芝の長いセカンドを選びましたが。
平野氏「ファーストカットだとショット用とあまり差がないと思いセカンドを選びました。実際、天然芝同様に芝目が色んな方向を向いて入り組んでいるし、ちょっと枯れた色も混ぜているので見た目もリアル。少しボールを浮かせたり沈めたりもできるので、色んなライを作りながらクラブの抜けのテストもやっています。
ただ、一番いいのは、ウエッジフィッティングですね。ヘッドの種類、例えばバンスの角度によって抜けが変わることをお客様に体感してもらえるので、フィッティングに説得力がつけられます。
あと、今後はフライヤーの実験もしたいですね。計測結果でどれくらい飛ぶのかというテストは、お客様にも喜んでもらえると思います」
-もう一つ、面白いのが『ツイスティー』という樹脂製のティーペグ。5~9㎝まで1㎝刻みで5本入ったセット(3000円)です。
平野氏「『プログリーン』のショット用マットは自分が普段使用するティーペグを挿せるのも一つの特徴です。ただ、ティーペグがショット毎に飛ぶから拾いに行くのが面倒くさいという人もいます。

フィッティングスタジオのように連続してお客様に打ってもらうところはティーが固定された方がいい場合もある。ただ、普通のゴムティーだと高さの種類が少なく、自分好みの高さに合わせられません。
こういったことを解決したのが『ツイスティー』ですね。先端がネジ形状になっていて専用の台座にハメこむので飛びませんし、ネジを少しかませれば1㎝以下の微妙な高さにも調整できる。

ちょっとしたことですが、フィッティングにはティーの高さがとても重要なので、こういった商品は有り難いですね」
マットの耐用年数は5~6年

気になるマットの耐用年数だが、東栄プログリーン・ツアーリンクスシステム事業部の三浦正典課長によると、
「ゴルフ用に開発された人工芝で非常に堅牢のため、使用頻度によりますが5、6年は問題なくご使用いただけます」とのことだ。
商品のお問い合わせは、
東栄プログリーン・ツアーリンクスシステム事業部まで。
TEL:03-6825-6681
http://www.tourlinks.jp/