スピン2000回転台で269.8y『マジェスティ ロイヤル』は強弾道
片山三将
1965年生まれ、東京都出身。
1992年「月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド」(GEW)を発行する株式会社ゴルフ用品界社に入社。以来、編集&クライアントへの広告・企画を担当。
その一方、国際事業部の責任者...
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マジェスティ ゴルフは本日、「マンダリン オリエンタル 東京」で今年9月6日に発売する『マジェスティ ロイヤル』のドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティフェアウェイウッド・アイアンの記者発表会を開催した。
記者115名(海外10名含む)が参加した発表会を一言で表現すれば、「高級感の演出」。薄明りの中、金色に輝く「MAJESTY」の文字を浮き上がらせ、記者に特別なブランドであることを改めて印象付けた。
今作では発表会場にもこだわった。マジェスティの発表会は従来、都内丸ビルで開催されることが多かったが、今回はマンダリンに変更した。
「イメージの一新を図りたかったのです。『マジェスティ ロイヤル』は従来、黒やネイビーをイメージカラーにしていましたが、今作からマジェスティを象徴する黒と金に変えました。そこを演出したかったので、発表会場も思い切って変更したのです」(同社マーケティング本部の岩井徹氏)
競技志向のシニアから往年の飛距離を取り戻したいシニアへ
『マジェスティ ロイヤル』は前々作の『ブラック』、前作の『SP』ともに競技志向のシニアを製品対象者としていた。しかし、今作の『ロイヤル』は引き続きカスタム対応で競技志向のシニアを製品対象者に据えるものの、メインターゲットは往年の飛距離を取り戻したいと願うシニアに設定。そこでマジェスティのイメージを強調するべく、その象徴である黒と金を纏ったというわけだ。 今作の発表会は高級感の演出だけではなく趣向にもこだわった。『ロイヤル』と『カジノロワイヤル』の文字に因んで会場にカジノを特設。記者にチップを渡してゲームを楽しんでもらう一方、新製品を試打した人にはポイント10倍の「マジェスティチップ」を進呈、ポイントの多さによってくじを引く回数を増やし賞品をプレゼントするという仕掛けも施した。イメージの一新を図った新作をできるだけ多くの記者に打ってもらいたい。そんな思いが伝わってくる工夫も凝らした。テーマは「ブレない、強く美しく。」
そこで気になる機能性だが、テーマは「ブレない、強く美しく。」というもの。今作では従来のマジェスティシリーズを象徴する大きな飛距離に加えて、弾道がブレない安定性を実現したことも訴求したが、それを生み出すのが、ドライバーに装着された軽量・低トルクシャフトという。同シャフトは42gと軽量ながらトルクは一般的に市場で販売される同重量のシャフトに比べて1度ほど低い4.2度を実現したというのだ。 「軽量と低トルクというのは相反するものですが、当社は従来からこの分野の研究開発を続けています。今回のシャフトはその進化系という位置づけになります」 シャフトの具体的なデザインコンセプトは、「よどみなく加速する長尺専用設計」(45.5、46.5インチの2機種)とのこと。 「バイアス層には高弾性カーボンをシャフト全長かつ二層に渡り巻いています。それにより、バイアスのねじれ剛性を抑えられるので長尺かつ軽量シャフトにありがちな頼りなさや暴れを抑制、正確なインパクトを引き出しています。さらに、シャフトの先端部分には航空宇宙分野向けに開発された先端素材の『パイロフィルMR70』をストレート層に、超高弾性78t極薄カーボンをバイアス層にそれぞれ使用することで軽量長尺でありながら鋭く力強いインパクトを実現できるようにしています」 このコメントからも分かる通り、かなりこだわった造作になっている。そこで筆者も実際に試打してみた。詳しくは記事文末につけている試打動画をご覧頂きたいが、確かに同社の説明の通り、軽量でスピード感があるのに頼りなさは感じない。しっかりとしたインパクトを体感できた。低重心が生み出すランの出るライナー弾道
そして、特筆されるのはシャフトだけではない。ドライバーヘッドは適合ルールギリギリのたわみを広範囲に広げるフェース設計を採用。前作よりも反発エリアを広げているが、筆者が注目したいのが「ターゲットストライクテクノロジー」と呼ばれるデザインで、狙ったエリアに弾道をアシストするヘッド設計という。ヘッド本体3カ所に高剛性のハニカム構造で深い重心にすることに加えて、深さ・上下・トウヒール方向の三次元的な重心設計に「フェースラウンド設計」を加えて方向を安定させたとのこと。 確かにフェース面に丸みがあり、構えた印象は昔のパーシモンを彷彿させるようだ。パーシモンウッドの使用経験者なら分かると思うが、フェースに丸みがあるといい意味でアバウトにフェースを目標に向けられる。線をきっちりと目標に合わせなくてはいけないというプレッシャーがないのが、安心感や心地よさにもつながるだろう。 そして、実際に打ってみるとかなり低スピン。筆者の普段のスピン量よりも2割ほど少ない。低重心化を図ったことがこの結果に結びついている。だから、ライナー性の力強い弾道でしっかりとランも出る。狙ったエリアに鋭い弾道を突き刺していく。そんなライン出しのイメージも持てるドライバーだ。 「年齢を重ねるごとに弾道に力強さが無くなってきた」「でも、もう一度風を切り裂いてグングン前に進む力強い弾道を打ちたい」そんな想いを強く抱くシニアの夢を叶えそうなニューモデルの誕生といえるかもしれない。 なお、『マジェスティ ロイヤル』のドライバーの価格は1本12万円+税、アイアン5本セット(#7,8,9,10,PW)は17万5000円+税など。レディスの同モデルは10月11日発売予定。昨日多く読まれた記事TOP25
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