カッコいいゴルフしませんか『ルーツ ラプター』アイアンを試打検証

カッコいいゴルフしませんか『ルーツ ラプター』アイアンを試打検証
独自の物作りで飛距離のアドバンテージを追及するルーツゴルフ。4月に新たなブランド『ルーツ ラプター』が誕生した。 上達志向が強く、ゴルフにも鋭い感性を持つゴルファーに向けたシリーズ。ルーツゴルフの飛距離性能はそのままに、スタイリッシュなゴルフをするために、不要なものを削ぎ落としたブランドだ。 今回は4月発売のアイアンを徹底的に検証した。 [surfing_voice icon="https://gew-web.com/wp-content/uploads/2017/05/photo_nagai.jpg" name="永井延宏プロ" type="l big" bg_color="eee" font_color="000" border_color="eee"]1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞[/surfing_voice]

ソクラテス永井延宏プロの試打インプレッション

『ラプターアイアン』#8

まず、カッコいい第一印象です。「ルーツゴルフ」と言えば、エンジョイゴルファー向けの印象ですが、『ラプターアイアン』はシャープで競技志向の強いゴルファー向けの印象です。 バックフェースのアンダーカット構造と、USPGAツアーのプロが使う中空アイアンのバックフェース側に蓋が無いイメージで、アイアンらしい構造です。 心地よい打感、そして室内で試打しても感じるアーメットフェースの初速感、ピュッと飛んでいく。#8(ロフト角30度)で、しっかり高さも出てキャリーも170ヤード、トータル180ヤード。マスターズに出る選手になったような、気持ちの良い飛距離性能です。 『ラプターアイアン』#8

『ラプターアイアン』#6

ロフト角は23度ですが、顔は6番アイアン。オフセットもあり、難しい印象はありません。 実際に打ってみると、6番とは思えない飛距離。キャリーで196ヤードです。弾道高さも十分で、ストレートな弾道。その意味で、操作性と寛容性も同居しています。特にアンダーカット構造が寄与してますね。このクラブ長(381インチ)で100ヤードを打っていけることは大きな魅力だと思います。 『ラプターアイアン』#6

『ラプターアイアン』#10

#10はPWの位置づけで、ロフト角は39度。形状的には#10まで統一感があります。 ヘッドサイズもアイアンの流れのサイズですね。ショートアイアンですが、ゆっくり振って距離が出るイメージ。それはコースでも重要で、ゆっくり振って飛距離が出る安心感があるというのは、操作性も高いと思います。 試打すると、飛距離トータル153ヤード。飛びますね。通常のアイアンなら#8アイアンの飛距離ですが、8番を打つ時のスピード感、エネルギー感とは違う。長さを含め、PWを振っているフィーリングと操作性があります。 それでこの飛距離は『ラプターアイアン』の良さではないでしょうか。 『ラプターアイアン』#10

『ラプターアイアン』#11

#11になると形状が変わりましたね。トゥ側の丸みが強く、ウエッジの形状に近づきました。 ネック部の繋がりも懐からフェース面を広く見せる形状です。つかまり過ぎを意識しているのか、オフセットがありますがフェースとの繋がり部をフラットに削っています。細かいモノづくりをしていますね。 試打ではキャリーで120ヤード以上、スピン性能も高く通常のグリーンなら止まります。自分の場合、51~52度で100ヤードの力感で打って120ヤードですから、ピンを狙える飛距離性能です。 『ラプターアイアン』#11

『ルーツ ラプター』アイアン総評

カッコいいゴルフしませんか『ルーツ ラプター』アイアンを試打検証 飛距離性能はルーツゴルフらしさですね。それに加え、バックフェースのアンダーカット構造の機能が明確に弾道に表れます。 ショートアイアンはトゥ側にタングステンが埋め込んであり、つかまり過ぎを抑制しています。特に#11ではフェースの向き、ラインを出しやすいヘッド挙動を感じます。ゴルファーの求めている機能を作りこんでいるクラブです。 シャフトも高品質な素材を使用しており、手元が穏やかでタイミングが取りやすくレスポンスが良いですね。ミドルアイアンでは強靭な繊維の撓り戻りが特徴です。 想定される使用者層は、操作性、縦横の飛距離に精度を求めるゴルファーに最適だと思います。