コロナによって密になりにくいゴルフが注目され、今新規ゴルファーや休眠ゴルファーの再開が増えている。とは言え新品のクラブセットを揃えるにはそれなりの出費があるため、初期投資を安く抑えられる中古クラブの需要が高まっている。
そんな中、今年5月にスタートしたのが『ラビシェア』。ウェブサイト上で中古クラブのレンタルや売買ができるシェアリングサービスだ。
新規ゴルファーが増えている今にマッチしているサービスに思えるが、いったいどのようなものなのだろうか? サービスを提供する株式会社三信を訪問。実際に『ラビシェア』を体験してみた。
初心者の味方? 『ラビシェア』の中身とは?

『ラビシェア』の最大の特徴は、個人間でゴルフ用品をレンタルと売買できる点だ。ゴルフクラブだけでなく、キャディバッグや距離計など、ゴルフに関するものであれば制限はない。
昨今、クラブのレンタルサービスが増えてきたが『ラビシェア』の特徴は、2週間、1か月、3か月と長期間レンタルできる点だ。特に初心者にとってはある程度ボールに当たるようになるまでは時間がかかるので、長くレンタルできるのは嬉しい。
さらに特徴的なのは、借りたクラブが気に入った場合、レンタル料を差し引いてそのまま買うこともできる点。もちろん、購入の可否は貸し手側が出品する時点で決めるので、必ず買い取ることができるわけではないが、長い期間レンタルして十分試してから買うことができるため、借り手側にとってはメリットがある。

一方貸し手側に関しても、長年自宅の物置で眠っているクラブセットがあるのではないだろうか? 中古ショップに売っても大した値もつかないし、廃棄するにも廃棄料金がかかるので、扱いに困っているというようなクラブだ。
そんなクラブでも『ラビシェア』に出品すれば、レンタル料金がもらえる可能性がある。レンタル料金は貸し手が自由に設定できるので、新しいクラブの購入資金の足しにできるかもしれない。しかも出品に当たっての初期費用は無料だ。
基本的には個人間でのシェアがメインだが、出品者の中には地クラブメーカーやショップなどもあり、普段なかなか試すことができないクラブもレンタルすることができる。
クラブメーカーでは日幸物産、ルーツゴルフ、イーデルゴルフ、アキラプロダクツが既に出品中で、ショップでは二木ゴルフの出品が決まっており現在クラブを選定中。
借り手は豊富なクラブの中からレンタルできる点がメリットと言えそうだ。
【動画】『ラビシェア』の出品とレンタルを試してみた
実際に『ラビシェア』を体験させてもらったが、出品やレンタルの作業は非常に手軽にできた。その手順やサービスの内容を三信の菅原拓哉部長に説明してもらったので動画で観てもらいたい。
気になる補償の中身とは?
ここで気になるのが補償だ。基本サービスはユーザー間レンタルなので、借り手にとっては万が一借りたクラブを壊してしまったらどうなるのかという不安がある。貸し手側も大切なクラブを壊されてしまったり、返ってこなかったりという心配もあるだろう。
しかし、『ラビシェアは』盗難や利用者による破損は運営側が補償してくれるという「ラビシェア補償」というものを用意。これなら安心してサービスの利用ができそうだ。
ゴルフを「楽しむ」ための『ラビシェア』

以上のように『ラビシェア』は、手軽にクラブをレンタルでき、長期間利用できることでそのクラブを使いこなすことができる。さらにそのまま購入することができ、補償もついている。通常のレンタルサービスや中古クラブの売買とは一線を画すサービスだと言えそう。
初心者ゴルファーにとっては本当にゴルフを「楽しい」と思えるようになるまで時間がかかるもの。同サービスはその部分に寄与できそうだ。
また、貸し手に関しても不要なクラブが収益になりメリットがあるうえ、クラブが廃棄されずユーザー間を循環していくという意味でエコにも直結する。
なお年内はクラブが売れた場合の販売手数料は無料になるキャンペーンが行われるという。今後はアプリもリリース予定。一度使ってみると面白いかもしれない。