USTマミヤから「ATTAS」シリーズ最新作となるウッド用シャフト『ATTAS KING(アッタスキング)』が11月12日発売された。
ユニークなネーミングが定着したアッタスシリーズその13代目は、トランプの『13』からインスパイアされた「キング」という名称で登場。シャフトに印字された「KING」の「G」に、髭がたくわえられた王様風のキャラクターが印象的だ。
新たに誕生した『ATTASKING』は、どのような挙動のシャフトなのか? 主力モデルとなる50S、60Sを豊富な試打経験を持つギアの賢者、ソクラテス・永井延宏プロに様々な角度から試打検証してもらった。
[surfing_voice icon="https://gew-web.com/wp-content/uploads/2017/05/photo_nagai.jpg" name="永井延宏プロ" type="l big" bg_color="eee" font_color="000" border_color="eee"]1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞[/surfing_voice]
動画で解説
『ATTAS KING』の第一印象は?
永井:今作は「球のつかまり」をコンセプトに掲げるモデルとなっており、アッタスシリーズ史上初めての先調子モデルに位置付けられます。
素材は、手元から中間にかけて初代『ATTAS』以来となる復元力の高い4軸織物を使用。
先調子系に起こりやすいヘッドのブレや頼りなさを補うため、先端に高弾性高強度素材「トレカM40Ⅹ」を取り入れ、インパクトでの当たり負けを抑制した設計です。球をつかまえやすく、振り抜きやすい特性が飛距離アップに導くとか。
コスメは、ブルーで統一しており、同社の走り系シャフトで人気を博した9代目「ATTAS CoooL」をブラッシュアップしたのが伺えます。早速、打ってみましょう。
ATTAS KING(60S)
永井:打ってみると、先端部分の動きを強く感じ、ヘッドが左に抜けていく方向に動いてくれます。
手元側はしっかり感があり、ダウンスイングでムチのように先が走ってくれて、いい意味でシャフトの存在感がなくなる印象。リリース時に先端がよく走ってくれるので、ボールがつかまらなくてスライスに悩むゴルファーへ推奨したい。
ATTAS KING(50S)
永井:60S比で総重量が10g軽くなった分、スイングスピードがアップ。振り抜きやすさも増していますね。『KING』はズバリ、『3倍返し』がキーワードになると思います。
トップからダウンスイングにかけて、荷重負荷の〝3倍〟走ってくれる感触ですね。とにかくシャフトが動いてくれる。また、『KING』は、左へ振り抜く方向へ先端部分が走ってくれるのに、スピン量が上がらずつかまりの良さと飛びが同居しています。
「ドローで飛ばしたい」「球をつかまえたい」「スライスで悩んでいる」方へ推奨
永井:2モデルとも先調子ならではのスピード感、しなり戻り量の多さが明らかに出ています。多くのアマチュアゴルファーが、その動きを体感できる、お助け要素を含んだシャフトといえそう。特に「球をつかまえたい」「スライスで悩んでいる」方にはオススメです。
また、さらに飛距離アップを狙う中・上級者の方は、ダウンスイング時の『3倍返し』のしなり戻りを考慮しながら、シャフト重量や硬さを慎重に選ぶ必要があるでしょう。それでも暴れる場合はチップカットで調整してみてください。
とにかく球のつかまり、飛距離性能が非常に良く出ていると感じました。是非、『ATTA SKING』を使って青空のコースの下で使ってみてほしいと思います。
ラインアップは、40g台の硬さR、SR、S、X、50g台のR、SR、S、SX、X、60g台のSR、S、SX、X、70g台のS、Xの全15種類。
各1本4万4000円。