ニコンの『COOLSHOT』4機種をコースで徹底比較!

ニコンの『COOLSHOT』4機種をコースで徹底比較!
ニコン イメージングジャパンは昨年、『COOLSHOT』(クールショット)シリーズから、最新のレーザー距離計を一挙に4機種発売した。 同社がこれだけのラインアップを同時に市場投入するのは初めてのことで、百花繚乱の距離計市場にニコン包囲網を張る構えだ。そこで、距離計マイスター「くわっきー」こと桑木野洋二氏がゴルフ場で4機種を使用。その性能を解説する。

【動画】くわっきーが『COOLSHOT』4機種を徹底比較

まずは、くわっきーが『COOLSHOT』4機種をコースでテストし機能を比較。選び方を動画で解説しているので観てもらいたい。

COOLSHOT 20i GII

ニコン coolshot 桑木野 『20i GII』は前作には非搭載だった高低差モードが追加されており、価格が最もリーズナブル。競技者寄りだった前作に加え、距離計初心者もターゲットに入ってくると思います。 手振れ補正などはありませんが、両手を添えて測れば230ヤード付近も難なく計測できるうえ、ファインダー内が3桁表示なので逆にシンプルで見やすいです。

COOLSHOT PROⅡ STABILIZED

ニコン coolshot 桑木野 ロングセラーだった前作の待望の続編です。この機種はまさしくフルパッケージ。正直言うと、これを使っておけば間違いありません。 まずはファインダー内が赤色表示で見やすいのと、ニコンの代名詞である「STABILIZED」(手振れ補正機能)で、とにかく測定が速い。体感的には0.3秒もかかっていないくらい瞬殺で測れました。 そして手前の対象物を正確に測定できたことが緑色のサークルと電子音で分かる「Dual LOCKED ON ECHO」機能も便利です。

COOLSHOT LITE STABILIZED

ニコン coolshot 桑木野 これまで価格面がネックで「PRO STABILIZED」が持てなかった層に選択肢を与えたのがこのモデルです。測定モードを「PROⅡ」より減らしたこと以外はほぼ機能に遜色なく価格も安い。 内部表示は黒色ですが、文字が太くハッキリしているので老眼の私には助かります。それとフェアウェイから使うと意外と黒色の方が見やすい。この辺は好みが分かれますが、間違いなく高コスパモデルです。

COOLSHOT 50i

ニコン coolshot 桑木野 4機種の中でこの『50i』が最も異色の実験的モデルです。『クールショット』に共通する白いボディに青色の挿し色とは違い、スポーティーなデザイン。ニコンのレーザーを持ちたいけど、他の人と被りたくないという方に向いています。 私の好きな赤色表示や、測定したことを赤のサークルと振動で伝えてくれる「Dual LOCKED ON QUAKE」機能も便利。 そして何と言っても面白いのは本体側面にマグネットがついていること。アイアンヘッドにくっつくので芝の上に置いても拾いやすいですし、カートのアームに取り付けてもいい。価格も『LITE』と同じくらいなので、好みに合わせて選べそうです。

ゴルファーの要望を満たす選択肢

ニコン coolshot 桑木野 4機種はどれも完成度が高く悩む要素が多いですが、一番の目安は価格でしょう。段階的に4つの価格帯に分けているので分かりやすい。 ゴルファーが距離計に何を求めているかによってあらゆる選択肢を用意しています。いずれにしてもどの機種もコンパクトで、日本を代表する距離計メーカーのニコン製ということ。長年距離計を作ってきて最もゴルフのことを熟知しています。安心して選べるでしょう。