
 図1. エアピークの構造[/caption]
ビルマテル株式会社(東京都中央区日本橋茅場町1-7-5)が開発した、高通気性キャップ『エアピーク』を着用して、真夏にゴルフラウンドをした場合の熱中症予防効果を検証するため、森林公園ゴルフ倶楽部でフィールド実験を行った。
エアピークは、ツバ上部に通気口があり、帽子サイドが二層構造となっている。また、頭頂部の通気口が帽子内部の温度・湿度を外部に排出する特徴がある(図1)。
 図1. エアピークの構造[/caption]
ビルマテル株式会社(東京都中央区日本橋茅場町1-7-5)が開発した、高通気性キャップ『エアピーク』を着用して、真夏にゴルフラウンドをした場合の熱中症予防効果を検証するため、森林公園ゴルフ倶楽部でフィールド実験を行った。
エアピークは、ツバ上部に通気口があり、帽子サイドが二層構造となっている。また、頭頂部の通気口が帽子内部の温度・湿度を外部に排出する特徴がある(図1)。
 図2. 帽子内に温度計を装着[/caption]
[caption id="attachment_50671" align="aligncenter" width="788"]
 図2. 帽子内に温度計を装着[/caption]
[caption id="attachment_50671" align="aligncenter" width="788"] 図3. ポケット内に入れた受信機でデータを収集[/caption]
 図3. ポケット内に入れた受信機でデータを収集[/caption]
 図4. 9ホールプレー中の帽体内温度変化[/caption]
 
測定の結果、
・エアピーク:35.0度(最大値:37.5度)
・一般的な帽子:37.9度(最大値:39.5度)
であった。
平均温度差は2.9度であり、データ間に統計学的有意差も認められた(p<0.001)。一般的なゴルフキャップでは、帽子内最高温度は39.5に達したが、エアピークでは37.5度にとどまった。
また、前半3ホールのみで区切ってみると、
・エアピーク:34.4度(最大値:36.0度)
・一般的な帽子:37.3度(最大値:38.8度)
であり、
6ホールで区切った場合でも、
・エアピーク:34.8度(最大値:36.4度)
・一般的な帽子:37.9度(最大値:39.5度)
と、いずれも統計学的有意差(p<0.001)が認められた。
[caption id="attachment_50673" align="aligncenter" width="788"]
 図4. 9ホールプレー中の帽体内温度変化[/caption]
 
測定の結果、
・エアピーク:35.0度(最大値:37.5度)
・一般的な帽子:37.9度(最大値:39.5度)
であった。
平均温度差は2.9度であり、データ間に統計学的有意差も認められた(p<0.001)。一般的なゴルフキャップでは、帽子内最高温度は39.5に達したが、エアピークでは37.5度にとどまった。
また、前半3ホールのみで区切ってみると、
・エアピーク:34.4度(最大値:36.0度)
・一般的な帽子:37.3度(最大値:38.8度)
であり、
6ホールで区切った場合でも、
・エアピーク:34.8度(最大値:36.4度)
・一般的な帽子:37.9度(最大値:39.5度)
と、いずれも統計学的有意差(p<0.001)が認められた。
[caption id="attachment_50673" align="aligncenter" width="788"] 図5. データは実験中随時チェックした[/caption]
2020年、真夏の東京オリンピック・パラリンピック開催について、国内のみならず、国外からも熱中症の懸念の声が挙がっていることが報道されている。
今夏も猛暑日が続いたため熱中症に関連したニュースが多かったが、この帽子が選手やスタッフ、観客、ボランティア等々、する人・みる人・ささえる人の健康において、少しでも役立てられることを期待している。
 図5. データは実験中随時チェックした[/caption]
2020年、真夏の東京オリンピック・パラリンピック開催について、国内のみならず、国外からも熱中症の懸念の声が挙がっていることが報道されている。
今夏も猛暑日が続いたため熱中症に関連したニュースが多かったが、この帽子が選手やスタッフ、観客、ボランティア等々、する人・みる人・ささえる人の健康において、少しでも役立てられることを期待している。
※この実験の詳細は、2019年に海外の研究論文誌で公表予定。