ゴルフによる健康効果に関する研究や調査は国内外を問わず多く出されている。
筆者は、国内外における近年の研究動向 を紹介してきた。 (例えば、
ゴルフと健康-産学の協力で研究成果の量産を-や
Education and Research Topics )
昨秋、ロンドンで開催された国際学会「7th International Society for Physical Activity and Health Congress (ISPAH)」の中の企画として、『第1回ゴルフと健康に関する国際会議:The First International Congress on Golf & Health』が開催された。
そこでの合意内容が、このほどイギリスの学術雑誌(British Journal of Sports Medicine)に掲載されたので紹介したい。
「第1回ゴルフと健康に関する国際会議」は、2018年10月17日~18日にかけて、ロンドン市内のクイーン エリザベス II カンファレンス センターにおいて開催された。ISPAH内の「ゴルフと健康プロジェクトチーム」によって共同で開催されR&Aが後援した。
会議において複数の研究者から「大変多く人々がゴルフに付随する健康効果に気づいていない」と述べられ、スポーツへの参加・促進することを目的に合意声明をまとめた。
ゴルフと健康に関連した数々のエビデンスは、心身の健康に貢献のみならず、長寿にも繋がるかもしれないことを示唆する、とBritish Journal of Sports Medicine Volume
52, Issue 22で発表された声明(エジンバラ大学、Andrew D Murrayら)では述べられている。
この原稿に関しては下記URLより誰でも無料で閲覧できる。
https://bjsm.bmj.com/content/52/22/1426
なお、次回のISPAH 国際会議は2020にカナダのバンクーバーで開催されるが、第2回のゴルフと健康に関する国際会議が開催されるのかは明らかにされていない。
日本においてもゴルフと健康に関する「ネタ」は近年豊富に報告されている。
ゴルフプレーそのものが健康に及ぼす影響はもちろん、「プロツアー観戦と観客の歩数」や「真夏のゴルフで熱中症を防ぐ帽子」等々、大学研究者だけでなく、メーカーや一般企業が自ら実証・公表したデータも多い。
例えば、「第1回日本ゴルフと健康フォーラム(仮称)」などを開催し、ゴルフに付随する健康の話題を横断するカンファレンスがあれば有益ではないか。
写真:Golf and Health(
https://www.golfandhealth.org/)より