ガラスコーティングは、クルマやスマホ液晶の傷・汚れ防止などで実績があるが、ゴルフ用シャフトへ世界に先駆けて採用したのがシャフトラボ。
『アッタス』で知られる同社は遡ること2年前、ゴルフクラブやシューズに塗布するとガラスの被膜が形成され、長期間傷防止などの効果を発揮する「ハドラス」に着目した。
4月発売の
『Hardolass SMASH(ハドラス スマッシュ)』には、ヤマモトホールディングス㈱と共同開発した「ハドラスEX」が採用され、シャフトの空気抵抗軽減によるヘッドスピードアップの期待に加え、インパクト時のヘッド挙動を抑えてミート率が向上するという。
商品名の『ハドラス スマッシュ』は、スマッシュファクター(ミート率)から命名。ゴルファーの最大飛距離を叶える『ハドラス スマッシュ』の製品特徴とは?
シャフトの挙動を抑えてミート率を向上
その特性は、インパクト時におけるシャフトの微細な挙動を抑制し、特にトゥダウン(縦しなり)の数値を自社モデル比で約半分に抑えているのがポイント。開発に携わった同社吉川仁フィッターによると、
「当初は
空気抵抗が減るので、HSが上がるというアプローチでテストを重ねていました。でも変わってもせいぜい1~2m/sで、逆に落ちてしまう人もいました。でも、なぜか飛距離は伸びている。分析すると、ミート率が上がってスピン量が減少していた。ミート率が0.01上がると、5~6ヤード伸びますから」
ミート率は、初速をヘッドスピードで割った数値で、アマチュアは1.40が基準になる。その数値を安定させるには、目標に対しフェース面を真っすぐスクエアに、しかもセンターで当てることだと吉川氏はいう。
「目標に対して、限りなく真っすぐ動いている時間が長いかどうかなんです。入射角はレベルブロー、打点はセンターが理想ですが、『ハドラス スマッシュ』なら自分が意図したポイントで当てやすくなり、インパクトの衝撃度がアップし、ボールコントロールも向上します」
シャフト自体の特性は、ミッド&ローでやや先が走るタイプ。先端が動くということはミート率を上げにくく、ヘッド挙動が抑えづらいというのが定説だ。
「ハドラスEX」を用いたハドラススマッシュテクノロジーにより、インパクト前後の挙動を抑制することで、初速とミート率アップに繋げている。
「ナノグラスコーティングは、カーボン素材中心だったシャフト開発に新たな可能性を感じますし、我々がこれまで培ってきた開発技術をさらに活かすができる。これからもテストを重ね、将来的には各メーカーのヘッド、特に重心距離に対応できるようなシャフトを開発していきたい」
と吉川氏は意気込む。
『ハドラス スマッシュ』のフレックスは4S、5S、6S、6ツアーの4種類を用意。価格は5万円で今春発売の予定。
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