東京五輪会場の霞ヶ関CCのレストランでプラ製ストロー廃止 「国際基準」の意識徹底

東京五輪会場の霞ヶ関CCのレストランでプラ製ストロー廃止 「国際基準」の意識徹底
東京五輪のゴルフ競技会場となる霞ヶ関CCのレストランで、ある「案内」が目に留まった。
当倶楽部では、地球環境保全のため、ドリンクに提供しているプラスチック製ストローの使用を廃止いたしました。ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。なお、フロート、モカフローズン、ミルクシェーキには紙ストローを提供させて頂きます。 食堂委員会
スターバックスコーヒーとマクドナルドは昨年、プラスチック製ストローの廃止を発表。近い将来、世界中の店舗で全廃を目指すという。霞ヶ関CCの小川晴也食堂委員長は、「レストランのスタッフから提案され、昨年9月に実施したのです」―。 五輪を迎えるスタッフの意識はこんなところにも表れている。 霞ヶ関CCは1929(昭和4)年に東コースを開場、1932(同7)年に西コースが完成して日本初の36ホールズとなった。 2016年、トム・ファジオと息子のローガン・ファジオによる改修で、東コースは1グリーン化、総距離も延長された。今年2月、東京2020組織委員会(スポーツ局)とJGAオリンピックゴルフ競技対策本部、これに霞ヶ関CCの担当者を交えて準備状況の説明が行われた。 霞ヶ関CCからは大野了一キャプテンと東海林護グリーンキーパーが出席、活発な質疑応答が行われた。東海林氏の回答主旨は次の通り。 また、大野キャプテンは、 会見には同競技対策本部アドバイザリーボードメンバーの樋口久子氏も出席。ゴルフ競技の復活を国際オリンピック委員会(本部スイス・ローザンヌ)に働き掛けた話を披露した。 2009年6月15日のプレゼンテーションが決め手となったが、2016年のリオ大会では、特に男子のトップ選手が軒並み欠場、不評を買ったことは記憶に新しい。東京大会での成功がゴルフ継続の生命線でもあり、「わたしは地元・川越市の出身。皆さんのお力を借りながら是非とも成功させたい」 と意気込みを語った。 冒頭の「紙ストロー」は、この話と無縁ではない。諸事、国際基準の意識を高めることが大会の成功につながっていく。
この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2019年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ用品界についてはこちら