オーダーシューズが好調に推移 『ラズルダズル』からアイアンとウエッジの新製品登場

オーダーシューズが好調に推移 『ラズルダズル』からアイアンとウエッジの新製品登場
アザスゴルフはキャディバッグブランド『ANEW GOLF(アニューゴルフ)』の2019年モデルを今ゴルフフェアでお披露目した。 サーフィン、スノーボードから得た感性をゴルフと融合させたブランドで、他人と被らないデザインがウリ。 スタッズを随所にあしらった意匠が特徴で、スタンドバッグを中心に投入する。 「我々が欲しいと思うモノを作る」(村田雅久社長)を基本コンセプトに百貨店、セレクト等に限定して販売する方針だ。今後、同ブランドのウエア展開も視野に入れる。

30万本突破の練習器具 『ドライバット』で業界参入

練習器具『ドライバット』で業界参入したアザスゴルフは、2009年に創業した新興メーカー。累計販売本数は30万本を突破し、現在も供給が追い付かないロングセラーなのだとか。 その余勢を駆って2011年にはオーダーメイドのゴルフシューズを手掛け、さらにハンドメイドヘッドカバー『Selmo(セルモ)』の国内代理店も務める。 昨年4月にはカスタムパーツブランド(ウエッジ、アイアン)の『ラズルダズル』が加わり一気呵成の様相を見せている。 同社では、「5本の矢成長戦略」と銘打ち、ニッチ市場領域での収益拡大を目標に掲げている。 これらを実現するため、自社製品と他ブランドを展開しながら、「ニッチ市場を複数のアイテムで攻める」(村田雅久社長)ことで、シェア拡大を狙っている。

二本目の矢「オーダーゴルフシューズ」の快進撃

二本目の矢「オーダーゴルフシューズ」の快進撃 取扱いブランドを増やすことで業績成長を狙うアザスゴルフだが、足元の業績も右肩上がりを続けている。その原動力になっているのが、「2本目の矢」に位置付けるオーダーゴルフシューズ。 1足4万円超だが、年間3000足強を受注するまでに成長。現在25店舗展開で、スタッフがフィッティングに東奔西走しており、「購入者の6割が男性ですが、特に外反母趾に悩む女性は複数購入するなどリピート率が高いのが特徴。 シーズンごとに限定革を30色用意、飽きさせない工夫も凝らしています。ただ、このビジネスは工場のキャパが生命線。月産300足が限界で、これを超えると縫製が雑になり歩留まりが極端に悪くなります。なので、コツコツと着実に進めます」(村田社長) また、カラーや素材は、多彩なサンプルの中から選ぶことができるため、頭を悩ませるユーザーも少なくないとか。 そこで、同社ではインスタグラムへ1000点以上のサンプル画像を掲載し、スマホでカラバリをイメージしてもらっているという。 デザインの基本はサドル型やウイングチップ型、チャッカブーツなど、7種類から選択ができる。ダイヤル式もプラス3000円でオーダー可能で、また、スパイクレスも選べるようになっている。 同社のシューズは機能が満載だ。①防水素材を使用したブーツ工法仕上げのインナーにより水の浸入を防ぐ、②顧客の足型に合わせたオーダー熱成型インソールで確実にホールドし、グリップ力を高める、③熱成型インソールは、消臭抗菌効果に優れるなどの機能がある。 2019年はスニーカー タイプのスパイクレス(2万9800円)を追加。4月1日よりオーダー受付を開始する。バットとシューズ事業を柱に、新たな成長分野をどれだけ生み出せるか。これからアザスゴルフの本当の実力が試される。

ハンドメイドヘッドカバー 『Selmo』

『Selmo』(ドライバー、FW、UT、1万2800円~)は1週間に100個しか作れない完全ハンドメイドのヘッドカバー。カラー&デザインとも豊富にラインアップする。 ワイルドでありながらも繊細な特徴的なスタッズがヘッドカバーへ大胆に施されており、デザイン性だけでなくレザーは屋外の厳しいコンディションにも耐える実用性も兼ね備えている。

インフィニティバランス

『インフィニティバランス』は、世界の貴重な天然な資源を粒子化し、それに独自の特殊加工を施しているのが特徴。身に付けるだけで身体のバランスを整え、スポーツ時には最高のパフォーマンスを発揮する効果があるという。

『ラズルダズル』 アイアンとウエッジを発表

『ラズルダズル』 アイアンとウエッジを発表 新製品の『CS-03W』ウエッジは、ハイバウンス仕様となっており、「美しさ」と「やさしさ」を融合。同社の製品では、FP値の大きい部類に属し、46°〜58°の2度ピッチ刻みで全7タイプのヘッドから選択できる。 PW(46°、48°)、AW (50°、52°、54°)、SW(56°、58°)の3つのカテゴリーに分類し、バックフェース厚をそれぞれ偏肉設計にしているのが特徴的。 PWはヒール側を肉厚にして低重心化、重心距離も短めにしてアイアンに近づけている。AWについては、平均的な肉厚に設定。SWはフェース上部へ厚みを持たせた高重心設計にして、スピン性能を高めている。 また、ネック長も分けており、それぞれのヘッドの役割を明確にしたデザインを施しているのが分かる。 ソールは、ラズルダズルのお家芸で、地面との接地面積を極限まで減らした「クローイングソール」を採用。接地面を減らし、フェイスを開くほど、さらなる抜けの良さを体感できる。 『CS-03W』ウエッジは、バンカーやラフなど条件が厳しいほど威力を発揮する次世代の現場主義ウエッジといえそうだ。なお、 『CSー03W』はスペック・仕上げを選べるカスタムにも対応する。 そして、ラズルダズル3作目のアイアンがアンダーカットキャビティの『CSI-S FORGED』。軟鉄鍛造の一体製法を採用した完全国産品で深重心作用による高弾道・直進性能がアップ。 ほど良いバウンス角はウエッジ同様、「クローイングソール」との相乗効果でミスに強く、ヌケの良さを兼ね備えたアイアンだ。 好評発売中のマッスル『CSI-M FORGED』とキャビティ『CSI-C FORGED』へ新たに『CSI-S FORGED」が加わったことで計3タイプが揃い、すべてのゴルファーのニーズに応えられるようになった。 同社は今後、フィッティングへ注力する方針を明らかにしており、同社阿部歩氏が次のように話す。 「実際の芝の上から打ってもらい、バウンスの重要性を伝えていきたいですね。オンリーワンのモノを提供することでラズルダズルの認知を高めたい」 徹底的に現場主義を貫くラズルダズルのものづくりを垣間見た。