レジェンズツアー使用率22%の『Waoww(ワオ)』に待望のFW登場
2004年から始まった45歳以上の女子プロを対象としたLPGAシニアトーナメント「レジェンズツアー」。昨年そこで使用率22%を誇ったドライバーが存在する。
『Waoww(ワオ)RV-555』がそれ。2016年に産声を上げたブランドで、ステップアップツアーとレギュラーツアーでそれぞれ1勝した我妻弘津江プロが立ち上げ自ら監修を行っている。
なぜ現役選手をしながら、ヘッドメーカー『ワオ』を立ち上げることになったのか?
「45歳になってレジェンズツアーに出場できるようになった時、レギュラーツアー時代に比べパワーも落ちたことで、これまで使っていたクラブが難しく感じてしまったんです」
だから自分に合ったクラブ作りの実現に踏み切ったと話す我妻プロ。そして、レジェンズツアー参戦2年目、完成したドライバーを先輩選手たちに打ってもらったところ、
「レギュラーツアー時代にはクラブを支給してもらう事が当たり前でしたが、レジェンズツアーになると基本的に自費購入なので、クラブを安易に変えられないんです。だからこそ評価の目はシビア。実際に試合で使ってくれているという事は、本当に評価してくれている証です。このヘッドは本物なんだと、改めて自信に繋がりました」
ヘッド構造は、レジェンズ世代がテクニックを駆使できるよう我妻プロの感性がふんだんに汲み込まれているという。
「レジェンズツアーって、ホールによって様々な球筋を決め打ちする選手が多いんです。なので、サイドスピンが程よく入る、コントロール性の高いヘッド設計を施しています。あとは、“構えて安心できる顔”。
格好いいヘッドは世の中にたくさんあるけど、レジェンズツアークラスになると自分には“難しくて打てない”という感性が先に来る。製造工場にはそれこそミリ単位の要望を出しましたからね。申し訳ないと思いながらも、試合で使うクラブですから引けません。不可能であろう要望まで製品化する工場の技術力に感服します」
今後の展開については、
「対象者は女子プロや競技ゴルファーですが、女子プロが使えたら一般男性も視野に入ってきます。そのためにも、まずは商品を手に取ってもらう場所を増やしていきたい」
そして今春、待望のFW(#3・#5)が発売になる。「構えて気合が入るような顔が好きじゃない」というワオのドライバーの流れを汲む仕様で、ややFPを持たせ、安心感のある形状が特徴的。今年も選手とWaoww代表取締役の2つの顔で開幕戦に臨むというが、
「球が上がりやすいのはシャローですけど、ティーアップ時やラフからだと球をくぐっちゃう。そのイメージがでちゃうので一般的なFWのフェース高は40mmですが、あえて42mmにしたんです。でも自分が打って良くても、ほかの人が打ったらどうなのか・・・。レジェンズで検証しますが、今からドキドキです」
検品にも余念がない。我妻プロが1個1個リアルロフトやライ・ロフト角を検品してから出荷。次作はUTを投入予定。