母の日の翌5月13日、鹿沼72CC(栃木県)で「初心者レディースゴルファーの会」(参加1万5000円)を行いました。
この日の参加者7名は、コースデビューの超初心者や2年間休眠して先週再開したばかり、あるいはコース体験はまだ数回などのビギナーばかり。それで、皆さん異口同音にこんな挨拶。「わたしなんかが参加してご迷惑になりませんか?」
そうなんです、初心者~初級者レディースはほぼ全員が迷惑をかけることを気兼ねして、なかなか参加できないのです。この状態を放置すると上達せず、消え去るか休眠に入ってしまう。
ゴルフ業界が過去に踏んだ「轍」がそれなのです。
わたしがアメリカでゴルフを始めた頃、女性メンバー4人でグループレッスンして、その仲間でラウンドして、ゴルフ場のレディースクラブに入り毎週女性だけでクラブトーナメントをして育ちました。
女性とのプレーが8割だったような気がします。女性同士は気兼ねなく、自然を満喫しながらのプレーやその後の食事もワイワイとおしゃべりが楽しいのです。
ということで冒頭の話。初心者レディースにもこの楽しさを味わってもらうべく、「わたしなんか」と臆する女性を参加対象にしたコンペを開きました。
まずは、朝ご主人やお子さんを送り出してからゴルフ場に9時半集合。参加者全員が栃木県在住で、今回は自分で運転しての来場でしたが、東京など都市部の方はどこかの駅で待ち合わせし、バスチャーターなどでゴルフ場へ行けるといいかもですね。道中のおしゃべりもまた楽しいでしょうし。
10時くらいから緩くスタート。準備体操はキッチンでお料理しながら、歯磨きしながら、お掃除しながらやってきてくださいと事前にアナウンス。
その後、インスタ映えを意識して綺麗な写真映りになるスイングのポイントや、普段家でもできるパッティング練習を伝授してラウンド開始。
プレーは「スクランブル戦」で、初心者デビューはこれがいいですね。スクランブルは同組の仲間が打ったベストボールを選択し、次打以降も同じ位置から全員が打つスタイル。これだとプレーが速くなるし、ミスショットの負担も軽減され、スコアが俄然良くなります。
実際、参加2組の9Hのスコアは43、48でした。パーやバーディ、100切り、80台ってこうやって出すのね!という感覚が身につくだけでなく、同伴プレーヤーから学んだり、お互いを励まし応援し、良いプレーは全員で喜び合える。「自分が上手くいかなくても大丈夫!誰かが助けてくれるか!」と皆さん終始笑顔で楽しく終了しました。
その後のランチもワイワイ盛り上がり、のんびりゴルフ場のお風呂に入ってお帰りいただきました。
「これ楽しい!これなら次はお友達お誘いしやすいです~」との感想。スクランブル戦はこんな風に初心者が楽しめるだけでなく、上級者同士でも学びがいっぱいです。
業界の皆さん、スクランブルを軸にした楽しい企画で、レディース需要の活性化を!
この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2019年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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