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ゴルファーのセカンドキャリアはヒトとしての「在り方」が大事

ニュース 向井康子
ヒトとしての「在り方」が重要 ゴルファーのセカンドキャリアは 熱意や志が問われてくる

先日、オリンピック卓球メダリストの水谷隼選手が、「アスリートの何が一番辛いかって、負けた後は真実を語っても言い訳と捉えられてしまうこと」とツイートし、世界の第一線で勝負する胸の内を明かした。

ロリー・マキロイがWGCマッチプレーでタイガー・ウッズに敗れ、報道陣の取材を拒否したことをインスタグラムで陳謝したが、正直なところ、負けを振り返る空っぽな会見よりは試合に勝って証明をしたかったのだろう。

昨年の8月にプロゴルファーのデュアルキャリア、セカンドキャリアを支援する団体として「一般社団法人ゴルフライフスタンダード」が設立された。

厳しい競争を勝ち抜いてきたトップアスリートでさえ、引退後の選択肢は必ずしも多くはない。

GDOが国内12店舗で展開するレッスンスタジオ「GOLFTEC」は、常時コーチングスタッフを募集しており、人材不足が課題になっている。スポーツの分野で働きたい人と、受け手側のマッチングが上手くいっていないように感じていたので、前出の団体がキックオフシンポジウムを開くと聞いて興味を持ち出席した。

目的は、ゴルフ業界の特異性や問題点をディスカッションし、新たな気づきを共有、ゴルフ界の発展に寄与するもの。

ゲストスピーカーの一人目は、「島田塾」を主宰し、受講者のほぼ過半数が年収1000万円超えを実現しているフリーランス支援コンサルタントの島田弘氏。

「ゴルファーが社会で活躍するには、社会で求められる人であるべき。そのために大切なのは人間としての在り方である」と説いた。また、企業も適正な人材を判断するにおいて、学歴や専門知識より性格、目標達成の熱意や価値観を重視すべきとの考えを明らかにした。

二人目のスピーカーは松山英樹のエースキャディを勤め米ツアー5勝すべてに帯同した進藤大典氏だ。

試合を含めどんな場面でも対応ができるように、常に全力で準備に取り組んできた6年間を、「キャディを職業にした日から優勝をした日でさえも、収入、ケガ、家族との生活、辞めたあとのキャリアについて不安に思わない日はなかった」と振り返った。

昨年、松山との専属キャディ契約を解消し日本に帰国した進藤氏を待っていたのは、解説、コラム、選手マネジメントなど多くの仕事の引き合いだった。

「人間としてぽんこつの自分を多くの人が助けてくれた。海外生活で、プロ意識が高くセカンドキャリアも真剣に考える多くのアスリートを見てきたので、今後は企業との橋渡しやSNSを活用したレッスンなど、ゴルファーが社会的役割を果たせるようサポートをしていきたい」と語った。

「定年」の概念がなくなり、エンドレスなキャリア形成が必要とされる時代では、今まで以上に「ヒトの在り方」が問われるのはアスリートだけではない。われわれも志高く、襟を正していこうじゃないか!


この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2019年5月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。

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向井康子

向井康子

ゴルフダイジェストオンライン(GDO)でゴルフ用品のバイヤー、編集を経て、現在は新規事業推進のための海外事業の立ち上げに携わる。日本ゴルフジャーナリスト協会副会長。

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