女性ゴルファーのデビュー請負人に聞く!超初心者の「手ほどき術」
夫婦でのゴルフに憧れながらも、コースデビューをしたことがない旦那をいつ連れ出すかと考えると…やはり、新緑の春がベスト!とはいえ、私自身も初心者のため一緒に行くのに躊躇があり、初心者専門レッスンの「サンクチュアリゴルフ」を旦那に勧めてみました。
レッスン受け放題(最大7〜24時)・レンタル無料・バス送迎付コースレッスンを毎週開催と、初心者の練習にとっては贅沢な環境。
よくよく話を聞けば、7年間で約1万5千人以上の初心者を育て、その7割以上が女性。確かに、長いネイルにも対応した指先がカットされた貸手袋の用意など、女性への細かな気遣いが伺えます。
先生の指導方法も、どことなく様子が違うような…。せっかくなので、超初心者の女性ゴルファーのデビューに尽力されているサンクチュアリ代表の羽生淳一氏に詳しく話を伺いました。(以下、羽生氏談)
「初コースプレーの感動・喜びは、非常に素晴らしいもの。その素晴らしさを伝える初心者専門レッスンに、大きな価値を感じています。初心者はゴルフにどっぷりという状態ではないため、ゴルフの時間をいかに増やしてもらうかが鍵です。
重要なのは、その人にとって『楽しい』と感じられるかどうか。上手くなる・ならないという視点だと、ゴルフは上達するのに時間が必要なスポーツのため、初心者は『時間をかけてもそんなに上手くならない、ゴルフは私には向いていない』という気分になってしまいます。
当社の仕事はレッスン業ではなく、『ゴルフを楽しませるサービス業』と定義しています。上達には、小さく振ってスイングの正しい型を体得することが大切ですが、当社では、好きなように振らせてボールに当てること、色んなクラブを使うことを優先しています。体を動かし「楽しい」と思ってもらうためです。
フォームの乱れは後程、丁寧に直していきます。フォームを直す際は触る方が早く教えられますが、女性へのアンケートで触れられることに抵抗があるとの意見があり、当社では全ての方に触れずに指導しています。全打席に導入したシミュレーターで、ご自身の動きを動画確認しながら修正点を伝えるのです。
また、6回(約3週間)ほど各クラブの練習をしたら、貸切のコースで楽しんで頂きます。焦る・気を遣うなど初心者に負荷をかけたくないのです。下手なゴルファーは、上手なゴルファーとの共存は難しく、区別する必要があると感じています。
上級者と初心者が混在すると、軋轢が生じます。もしかしたら、上級者が初心者にゴルフを遠慮させ、辞めさせたいかのような環境を作っている可能性はないでしょうか?
将来は、初心者専門のゴルフ場を作りたいです。スロープレー OK・グリーンの芝がやや長くパターで打っても傷つかない・風景の変化感はあっても、小ぶりの池など難易度が低い・短めのコース設定・ご飯が豪華・9H・レンタル完備・帰りに寄れる観光地点を紹介など、エンターテイメント性を高めたいですね」
初心者専門コースという羽生氏の構想の実現で、ゴルフの裾野はより広がりそうな予感!