国内導入実績1位を誇るゴルフシミュレーターがゴルフランド。発売元のファインの創業は1989年1月で今年創立30周年を迎えた。
ゴルフランド事業部は2000年に立ち上げた経緯があり、シミュレーションゴルフの販売を手掛けて20年の老舗だ。商品ラインアップは、『G-SHOT SMART2』(300万円)、新製品の『Joy Golf Smart+』(500万円)などで構成されている。
銀座『GOLF KING Academy』が導入を決断した理由

さきごろ銀座の一等地にインドアゴルフ練習場『GOLF KING Academy』がオープン。ゴルフランド製の『Joy Golf Smart+(ジョイゴルフスマートプラス)』×2台、傾斜板×2台がそれぞれ導入された。何が決め手になったのか?
同アカデミー鍔本信一氏(PGAティーチングプロA級)に話を聞いてみよう。
「『GOLF KING Academy』は、ゴルフ場をリアルに再現、苦手なライを克服して打てるようになる、がコンセプトのインドアゴルフスクールです。逆目や深いラフ、ディボット跡も忠実に再現しており、『Joy Golf Smart+』ならボールが深く潜った状態でもセンサーが感知してくれます。インパクト付近のクラブ挙動がハイスピードカメラにより可視化されるのもいいですね。レッスンにも説得力が増しています。
また、『Joy Golf Smart+』と連動する傾斜板も合わせて導入しており、生徒さんからは、苦手な傾斜位置からの反復練習ができる、と好評です」

ちなみに『GOLF KING Academy』では、パタールームも完備し、プロが調整と修正に使用する計測器『CAPTO』を導入。さらにバンカールームがあり、オーストラリア産白砂を採用する拘りようだ。
『Joy Golf Smart+』の性能とは?
『Joy Golf Smart+』の具体的な性能とは? ファイン・ゴルフランド事業部松田幸洋氏に詳しく聞いてみた。
松田:当社の最新シミュレーションゴルフが『Joy Golf Smart+』です。製品説明の前に、システムパッケージについて説明しましょう。全部で5つあり、①天井のカメラセンサー、②コンソールセット(高速度スイングカメラ、モニター、PC(プログラム)、③打席&打撃マット、④スクリーン、⑤プロジェクターがひとつのパッケージで構成されています。
カメラセンサーは、天井が主流ですね。
松田:はい。前モデルのように打撃部分に障害物がないため、故障が少ない点が特筆されます。ボールを置けば、天井のカメラセンサーが察知し、瞬時にデータ計測を開始。また、天井に設置されていることから、ボールの真上から映すスナップショットモード動画に加え、クラブのヘッド軌道とインパクト時のフェースの開き具合、ボールの打点(ネック、トウ側、センター等)のスロー再生ができます。
カメラの性能は?
松田:スイングカメラは、高速度カメラを使用しています。搭載されるハイスピードカメラは、600フレーム以上の撮影が可能。初速、スピン量なども正確に読み取れ、スイングモーションのカメラもグレードアップ。こちらは1秒間に1000コマで、シャフトやゴルファーの挙動がより正確に観察できるようになりました。
全54コースを収録、充実のプラクティス&ラウンドモード
松田:続いて、ゲームモードについて説明していきましょう。プラクティスモードとラウンドモードがあり、練習モードは、①プラクティス(練習場のフリー打席)、②フィールドトレーニング(収録コース内の任意の箇所で繰り返し練習が可能)、③スイングモーション(スイングフォームチェック)の3種類を完備。
プラクティスはドライビングレンジ、アプローチ、ランニングアプローチ、パッティングがありますが、今回ドライビングレンジで実際にドライバーを打って計測してみたいと思います。
松田:画面右へキャリー、ラン、ヘッドスピード、初速を表示。そして、『Joy Golf Smart+』の最大特徴が画面左側のスナップショットです。天井のカメラセンサーで撮影した映像を表示し、インパクト時のヘッドの入り方、抜け方そしてボールがフェースのどこに当たっているのかが詳らかになります。
カメラマークのアイコンをクリックしてONにすると、スイングカメラが起動しました。
松田:「スイングリプレイ」ボタンを押すと、スイング動画が再生されます。リピートでスロー再生(スピードは4段階)し、一旦停止してコマ送りもできます。
なるほど。「スイングモーション」機能とは?
松田:スイングフォームの確認モード。線を引いて、スイング&クラブの軌道を確認することができます。また、「SAVE機能」が付いているので、スイング動画を保存し、練習の成長を振り返ることも可能。さらに「VIEW」ボタンをクリックすると、カメラワークにより弾道の見え方が変わります。「追跡1」は遠距離から、「追跡2」は近距離、「固定」はゴルファー目線で打球を追いかけます。
様々な練習と確認ができるんですね。
松田:今回導入したゴルフキングでは、アンジュレーションによって床が動く傾斜プレートを設置(オプション)。フィールドトレーニングモードを使えば、54コースから任意のホール、ロケーションのライ・傾斜から繰り返しショット練習ができます。
パター練習モードも豊富。
松田:グリーンスピードを3段階、傾斜はフラットはもちろん、上り坂、下り坂、ストレート、フック、スライスなども組み合わせられます。パターでも任意の設定により様々なシチュエーションが体験できます。ここでもスナップショットにより、フェースがインパクト付近で真っすぐ動いているか、カット軌道になっていないかなどを確認できるのがポイントです。
『Joy Golf Smart+』は、今回紹介した以外にもたくさんの機能があります。是非一度、弊社のショールーム(東京、大阪、愛知、九州、沖縄)へお越しください。
取材協力:GOLF KING Academy(Ginza)
東京都中央区銀座7丁目15-5 7丁目共同ビルB104
TEL03-6859-5800
商品のお問い合わせ:ファイン
TEL:0120-276-668
http://www.golfland.co.jp