1. ニュース

ツアーサポートの舞台裏「操作性、当たり負け抑制、 撓り戻りの速度増が鍵」

ニュース 長瀬 貞之
ツアーサポートの舞台裏「操作性、当たり負け抑制、 撓り戻りの速度増が鍵」

今回は、ドライバーヘッドとシャフトのマッチングの方向性を探るべく、三菱ケミカルの伊藤成就氏に話を聞きました。

ツアーサポートの舞台裏「操作性、当たり負け抑制、 撓り戻りの速度増が鍵」
左:穴井詩、右:三菱ケミカル 伊藤成就氏

伊藤氏は、「あくまでヘッドのデザイン物理特性が主役で、その性能を最大限に引き出すシャフトを提供するのが開発の基本方針です。

これまで、アスリートがヘッドに求めていた『操作性(重心距離が短いコンパクトなディープフェースデザイン)』『美しいヘッド形状』『方向安定性』が、『ボールの直進性』『飛距離』『形状による総合性能』を求める方向に変化し、各社が上市するヘッドも慣性モーメント(MOI)が大きく、重量も従来より重めに設計したヘッドが多くなっています。

また、弾道測定器の普及でドライバーのボール打ち出し角度とスピン量の関係が考慮され、低スピン傾向のヘッド開発が進み、プレーヤーのスイングタイプによってはボールが滑る、またはドロップすることが見られます。

少なくなりすぎたスピン量を調整することも新しいシャフトの開発で重要視されます」

左:S・ランクン

この伊藤氏の発言を踏まえると、シャフトに求められる性能は、

  • MOIの大きなヘッドにより、シャフト先端にかかる負荷に耐える強さと、インパクト時の挙動安定のための先端補強で、従来より球を押し込めるインパクトに導くタイプ 例)ディアマナDF

  • ヘッド重量を重めにして物理的に同じスピードでも飛距離を伸ばす方向には、シャフトのバランスポイントをバット側に設計して重たいヘッドを振りぬけるタイプ 例)テンセイ CK Pro オレンジ

  • MOIの大きなヘッドをコントロールする先端部の補強技術と、しなり戻りの効果をプラスすることで当たり負けのしない、クラブに仕上げられるシャフト 例)ディアマナZF

3つのコンセプトで共通することは、MOIの大きくなったヘッドを、如何にコントロールしてミート率を上げることができるか、いかにオフセンターヒットでも当たり負けしないか。また、これらを可能にしながらしなり戻りのスピードをあげられるかがポイントになっています。

ツアーサポートの舞台裏「操作性、当たり負け抑制、 撓り戻りの速度増が鍵」

最近のJGTO、LPGAの優勝者で三菱ケミカルの「ディアマナDF」「テンセイ CK Pro オレンジ」「ディアマナZF」の使用者が目立ってきていますが、ヘッドに対応するようなシャフト開発が重要になってきているようです。

ただ、使用者はそれなりのヘッドスピードがあるプレーヤーに向きそうな「テンセイ CK Pro オレンジ」(穴井詩、原英莉花、成田美寿々)や、ボールを低く抑えられることで使用者が増えた「ディアマナDF」(池田勇太、藤田光里)についてはハードヒッターイメージが濃く、優しさも加えて多くのプレーヤーが恩恵を受けられそうな「ディアマナZF」(藤田寛之、小鯛竜也、S・ランクン、40R2から40X、50X、50TXなど)には、筆者も興味津々で、高MOIヘッドにマッチするシャフトの使い道は奥が深くなりそうと考えています(使用者情報は7月31日現在)。


\ SNSでシェアしよう! /

GEW - 「ゴルフ通」に刺さるオリジナル情報メディアの注目記事を受け取ろう

ツアーサポートの舞台裏「操作性、当たり負け抑制、 撓り戻りの速度増が鍵」

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

GEW - 「ゴルフ通」に刺さるオリジナル情報メディアの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

    この記事をSNSでシェア

ライター紹介 ライター一覧

長瀬 貞之

長瀬 貞之

1954年生まれ 成城大学1976年卒業 
1979年 マグレガーゴルフジャパン セールスマネージャープロダクトマネージャーを兼任
1987年 フィラジャパン設立メンバーとして参加 
1989年 タイトリストリストジャパン(現アクシネットジャパン) 設立メンバーとして参加 シニアマネージャーとして営業・商品開発・広告販促・ツアーサービスをまとめる。
2001年 有限会社ビー・ヒット 設立
執筆業務 業界誌「ゴルフ用品界」で「ツアーサポートの舞台裏を見る!」を連載中

この人が書いた記事  記事一覧

  • ツアーサポートの舞台裏「アイアンは打ちたい距離でロフト調整、 バランス軽視の米国流セッティング」

  • ツアーサポートの舞台裏「操作性、当たり負け抑制、 撓り戻りの速度増が鍵」

関連記事

  • 第4世代の集大成『ディアマナZF』さらに高次元の飛んで曲がらないを追求したシャフト

  • あなたの飛距離が生まれ変わる。 TENSEI CK Pro Orange シリーズ上陸

  • 三菱ケミカル 2019 Webカタログ

  • 米PGAで人気の『TENSEI』がついに日本上陸!永井プロ試打レビュー

  • 幅広いゴルファーに対応!「ディアマナDF」を永井プロが試打!その評価は?

  • 飛距離200ヤードでも使える! アスリートだけのためじゃない「ディアマナDF」