まさに「ゴルフ場版プロジェクトX」とも呼ぶべき離れ業だ。台風15号による甚大な被害が続いている房総半島。9月24日現在、正確な数字は自治体もまだ完全に把握しきれていない状況下、クローズしたまま再開できないコースがまだまだあるという。
なかでも心配されていたのが来月10日に男子ツアー「ブリヂストンオープン」の開幕を控える袖ケ浦カンツリークラブ袖ケ浦コース。50メートルを超える暴風がコースを襲い、2000本近い木をなぎ倒していったというのだから、たまったものではない。翌日はまさに絶望的な状況だったという。
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コースはほぼ元の状態に戻ったが、林の中は依然として倒木が多い。注意喚起の張り紙の横にはブリヂストンオープンのポスターが[/caption]
だがここから神技的な復活劇が始まる。業者の協力がすぐに得られたことで、早速倒木を撤去作業に入った。名物であるご神木も無事で、グリーンも損傷を免れる幸運にも背中を押され、総力戦が連日続いた。その甲斐あって19日にめでたく営業再開となった。
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クラブハウスから10番に向かう道の脇にも倒木が折り重なっていた[/caption]
大自然の凄まじいパワーに蹂躙されながらも、わずか10日での再開劇。それはまさに関根秀幸総支配人以下、袖ケ浦コースのスタッフによる、チームワークの勝利だった。