日本一女性にやさしいゴルフ場 ダイソンのドライヤーで女子力復活のわたし

日本一女性にやさしいゴルフ場 ダイソンのドライヤーで女子力復活のわたし
最近ドライバーショットの調子がすこぶるよく、上機嫌なわたしに、「向井サン、おっさん化が加速してない?」と会社の同僚の一言。気のせいだと笑い飛ばしたが、確かに「全国共通女子力テスト」があったら、かなり低レベルにランクしそう。 そんな中、アコーディア・ゴルフより、四街道ゴルフ倶楽部(千葉県)をリニューアルオープンしたので体験に来て欲しいとの依頼があった。コンセプトは、「日本一女性にやさしいゴルフ場」だが、果たして女子力低めのわたしに響くのだろうか? 場所は、東関東自動車道の四街道ICから4kmに位置し、自宅から渋滞もなくノーストレスで到着。運転をしない女性でも、都内から電車で1時間以内の好アクセスだ。クラブハウスに足を踏み入れると、コンパクトで清潔な空間の中に、凝縮された本気の女性目線による徹底的なおもてなしが提供されていた。 総支配人の大平勝利氏は、「社員やユーザーを含めて様々な女性の意見を徹底的にヒアリング、課題をリストアップしました。備え付けのシャンプーは髪がごわごわするし、ドライヤーは乾かすまで時間がかかるので自宅から持ち込んでいる女性がいると聞き、ダイソンのヘアドライヤーや、いつもとは違う好きなブランドを選べるシャンプーバーも導入しました」 日本一女性にやさしいゴルフ場 ダイソンのドライヤーで女子力復活のわたし ジュニアや女性ゴルファーへの施策はゴルフ業界にとって切迫した課題であることは百も承知だが、男性コアターゲットを差し置いて、こんなにも大胆なリニューアルをどうやって実現させたのか?代表取締役会長兼社長CEOの田代祐子氏に話を聞いた。 「リーズナブルに多くの回数をプレーしたいシニアや、トーナメントコースにチャレンジしたいアスリートなどマーケットは多様化しています。それなのにゴルフ場は画一的で、ゴルファーのニーズに対応しきれていません。女性がゴルフをする理由は“楽しいから”。そこで、女性を大切にして、居心地のいい空間を提供することにしたのです。今後、ゴルフ業界がビジネスとして成り立つためには、女性に対して前向きに取り組むことが必要不可欠だと考えています」 10月に日本初となるPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」がアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(千葉県)で開催された。記録的豪雨で受けた被害を「チーム力」で復旧させ大会を成功に導き、表彰式で優勝したタイガー・ウッズと並ぶ田代氏を、誇らしく感じたのは私だけではないはずだ。 「期間中に全国からボランティアとして派遣した中間管理職50名中の10名は女性でした。本来、サービス業であるゴルフ場は女性が活躍するべきで、男性上司こそ女性の背中を押してあげて欲しい。女性管理職候補向けの研修もスタートする予定です」 一度は使ってみたかった憧れのダイソンヘアドライヤーでツヤ髪を取り戻し、女子力が少しだけ復活した気がした。男性にはわからないであろうささやかな喜びを胸に、なんとも幸せな気分で家路についた。
この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2019年12月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ用品界についてはこちら