この季節ならではのゴルフが楽しめる時期となりました。
朝霜により凍ったグリーンでなかなか思うようにいかず、一緒に行った方々と大笑いしたのも懐かしい思い出。限定メニューやカイロサービスなど、冬場特典のあるゴルフ場もありますが、今回ご紹介したいのは雪の上で楽しむ「スノーゴルフ」!
実際に昨シーズン、北海道GOLF5カントリー美唄コースで体験しましたが、とても楽しいものでした。
特別な持ち物として、カラーボール・長めのティーが必要です。スキーウエアを着込んで、雪の上でも滑らないスノーブーツを履きました。雪による太陽光の反射で目が痛くなるためサングラスをして、カイロを腰と足先に貼っていざ、出陣!
手漕ぎカートとともに練習場へ。固く圧雪されているので、雪の上ということをあまり感じさせず、球も転がります。うん、これなら行けるかも!
ただし、圧雪されていないエリアにOBすると、腰までの雪でほぼ見つかりません。落下したボールが雪の中に深く潜り込んでしまうので、一度探しに行ってみましたが、笑いながら雪まみれで戻るしかありませんでした。OBしたかもと思ったら即、暫定球。

グリーン(スノーゴルフではホワイトという)は人工芝マットで、少し大きめのカップ。人工芝と雪の境目でボールがぴょんと跳ねるのはご愛敬。
プレーは4ホールでしたが、雪の上を歩き回り、途中から寒さは感じさせませんでした。ちょうど良い運動量だったのではないでしょうか。終わった後のアイスクリームと、車で15分程度の日帰り温泉は格別です。
スノーゴルフは、元々はフランス発祥。美唄コース支配人の西條慎一さんにお話を伺うと、雪でゴルフを諦めるのではなく、雪を活用して楽しんでいただけないか考えていたところGDOからの提案があったことをきっかけに、3年前からスノーゴルフを始めたとのこと。
約300〜400名の来場があり、夏シーズンよりもやや女性グループやカップル、30〜40代の若い世代が多い印象だそうです。
ゴルフ場としてスノーゴルフを始める際に大変だったのは、やはり圧雪。圧雪車は公道を走ることができないため、スキー場に圧雪車を借りて輸送した際に、解体して再度組み立てる必要があり輸送費用が課題。
とはいえ、ナイトスノーゴルフや花火、スノーフットゴルフなど新たな試みや、スノーゴルフ実施ゴルフ場が増えていくことで、どんな季節でも楽しめる「ゴルフ場」の魅力を伝えていきたいと語る西條支配人。
四季を味わえる日本。ゴルフを通じ、季節や土地を楽しむ試みがより広がることを願います。
この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2020年1月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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