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絶望から救ってくれた「ドラコンプロ」という新しい生き方

ニュース 押尾 紗樹
絶望から救ってくれた「ドラコンプロ」という新しい生き方

今年もまたドラコンシーズンが開幕しました。私は「ドラコン」と呼ばれる、ドライバーショットの飛距離を競う種目のプロとして活動しています。

7歳からゴルフをはじめ、小学5年生の時に父から「ツアープロになるかならないか決めなさい」と言われ、プロになる決意をしました。学生時代は順調に上達したのですが、初めてのプロテストではまさかの不合格。人生最初の挫折でした。

その後、二度挑戦するも、結果は悪くなる一方で私はゴルフを諦めました。自分に何が足りないのかちっともわからなかったのです。ゴルフしか出来ないと思っていた私にとって、大きな失望感がありました。

その後一年ほど完全にゴルフから離れ、倉庫や工場などで働きました。初めてゴルフ以外の生活に触れ、こんな世界があったのかと驚き、ゴルフでなくても生きていけることを知りました。そうして一年が過ぎた頃、以前取得したドラコンプロのライセンス更新の通知が届き、「そういえば」と思い出したのです。日本プロドラコン協会(JPDA)からの通知でした。

連絡をとったところ、ライセンスは失効とのことでしたが、JPDAの松谷代表から「よかったらドラコンの試合に出てみないか」とお誘いをいただき、会場も千葉と近かったので挑戦することを決めました。当時はまだ週6のバイトが続いてましたが、時間をみつけてドライバーの練習を再開したのです。

試合経験を積んでいくうちに、あれだけ嫌いで苦しかった練習がとても楽しくなり、またゴルフを始めたいと思うようになりました。ドラコンを始めてから2か月後にはテレビ番組のオファーなどもいただき、今思い返すと、ドラコンを始めてから人生がとても有意義に感じられるようになっていました。

私がもし、プロテストに受からなかったときにドラコンプロとしての生き方を知っていたら、ゴルフから離れずにいられたと思います。プロテストはとても厳しく、残念ながら夢を叶えることが出来ない人がとても多くいます。そんな人のセカンドキャリアとして、ドラコンプロの道があることを知ってほしい。私と同じ絶望を感じなくてもいいように。

ドラコンの試合だけではなく、「ヘッドスピードトレーナー」というJPDAが独自に発行しているライセンスをとれば、講師としてレッスンを行うこともできます。ツアープロを諦めたとしても、ドラコンプロにはたくさんのチャンスがあるんです。今までゴルフにかけてきた膨大な時間や熱意を絶やさず、生きていくことが出来るのです。

私は今、再チャレンジを胸に秘めています。ドラコンを通じて出会ったたくさんの人に支えられて、もう一度ツアープロを目指そうと。もう絶望することはなく、前を向いて歩いています。

一度諦めてしまったプレイヤーにも、たくさんのチャンスをくれるのが、ドラコンプロという生き方なんだと、改めて有難く感じています。


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押尾 紗樹

押尾 紗樹

7歳からゴルフを始めて、2018年から日本プロドラコン協会(JPDA)のドラコン大会に参加。2018年は「JPDAアワード2018」の最多勝利数部門など6部門で入賞。2019年は年間王者を決定する日本大会のレディース・ロングドライブ部門で優勝。

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