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ゴルファーを科学する 200名の本音アンケートで見えた「ゴルフの意義」

ニュース 長野 豪洋

ゴルフリサーチ社の長野です。当社は「ゴルフ免許証」というWebアプリを運営していますが、今回はそのユーザー200名を対象に「ゴルフの意義を本音で語る」というアンケートを行いました。

世はコロナ災禍で大騒ぎ。東京五輪の延期や首都封鎖の懸念など、前代未聞の喧騒に包まれていますが、屋外スポーツのゴルフは本来、健康維持に最適なはず。そんなわけで、ゴルファーはゴルフに対してどのような感情・意識をもっているのか、また、ゴルフ仲間を作るときにはどのような言葉で誘い出しているのか?

そのあたりの角度から、ゴルファーの本音を探ってみました。

ゴルファーを科学する 200名の本音アンケートで見えた「ゴルフの意義」

まず、上記のワードクラウドを見てください。

これは「あなたがゴルフをやめようと思った時の理由、またはやめたきっかけとなった理由を教えてください」という質問に対する回答をテキストマイニング分析したものです。テキストマイニング分析とは、通常の文章からなるデータを単語や文章で区切り、それらの出現の頻度や共出現の相関、出現傾向、時系列などを解析することです。

意外なのは「シャンク!」、この言葉がこんなに大きく出てくるなんて想定外でしたが、改めて考えると、これこそがゴルフの楽しさと難しさが表裏一体であることを表わす言葉だと気付かされた思いがします。

「シャンク」はおそらく、ミスショットの中でも最もスコアに影響するものです。スライスやフックなら距離がある程度出ますから、連発したとしてもグリーンには確実に近づいています。しかし、シャンクは距離が出ない上に良くて林の中。連発したら同伴プレイヤーにまで負の連鎖を与え、精神的ショックから立ち直れず、ミスショットを誘発します。

ある程度の経験者なら「今日はシャンクが多かったなぁ」なんて笑って切り抜けられますが、同伴者が露骨に嫌な顔をすれば、初心者・初級者には心の傷となってしまい、しばらくゴルフから遠ざかろうと思うのかもしれません。

多くの初心者・初級者とラウンドしてきた私にとって、そのことは容易に想像できます。「初心者に教えるシャンク撲滅の方法と慰め方!」なんてYouTube動画があったらハネそう(再生回数が一気に伸びる)ですよね。

上達しない人の三段論法

さて、この図は共起ネットワークです。一緒に出てくる単語を線で結んだものを「共起ネットワーク」と呼んでおり、同じ質問の回答に対してのものです。

ゴルファーを科学する 200名の本音アンケートで見えた「ゴルフの意義」

図1でも出てきた「スコア」―「悪い」と強く結びついています。

ゴルフはスコアを競うスポーツなので、皆さん良いスコアでラウンドすることを望み、各々満足するスコアのレベルは違えど、時々自分の力を過信しながら(笑)プレーを楽しみます。

そのため、思った以上にスコアが悪いとイライラするし落胆もします。それでもいくつか良いショットが出ると「技術が向上した」と思え、スコアの悪さを払拭してくれますが、そのプロセスで停滞期があるようです。

ダイエットと同じですね。たまに「スコアなんて十何年も変わらないけど楽しいよ」という方もいますが、大半はスコアなどによって「成長」を味わえないとモチベーションが下がっていき、ゴルフから遠ざかる人が多いことも否めません。

それが「伸び」―「無い」の結びつきとなり、「つまらない」―「繰り返す」―「一日中」というワードも定番の組み合わせです。

さらに上手くなろうと悩めば悩むほど、ネガティブなサイクルにハマってしまうのもゴルフならではと言えるかもしれません。そして、すぐに抜け出せる人と抜け出せない人に別れますが、なかなか抜け出せない人はゴルフをやめてしまうという流れが一般的です。

その反面、抜け出せた人は、「楽しさが倍増」されたような感覚を味わうことになります。

ハードルが高いからハマる!

ゴルファーを科学する 200名の本音アンケートで見えた「ゴルフの意義」

次の質問は、あなたにとってゴルフとはなんですか? です。上記のワードクラウドはその答えをテキストマイニングした結果です。

しばらく眺めてみてください。

ゴルフを心底愛する方なら、頷けるワードはいくつもあるでしょう。たとえば「生涯スポーツ」「生き甲斐」「人生」というワードが点在します。ゴルフ以上に素晴らしいスポーツはこの世に存在しない! そんな偏愛とも言える人々が多いことに私は感動を覚えました。

冒頭でも触れましたが、ゴルフにはたくさんのネガティブ要素がありますが、それがあるおかげで克服すべきハードルが現れ、幾度もそれを乗り越えることで達成感を味わって「ゴルフ愛」が深まるのではないでしょうか。まるで人生そのものですね。

ある程度のレベルのゴルファーたちは、同好の士を「運命共同体」のように感じるのは、ここに遠因するのかもしれません。

ゴルフは、こんなにポジティブな感情を生み出すアクティビティだけに、もっと多くの人に広がる可能性は十分あると思います。

未経験者を誘う効果的な言葉

次は未経験者の誘い方です。ゴルフに興味はあるけれど、プレーしたことのない人を誘うときに、どのような声をかけると成功するのか。

その事例をリサーチしたテキストマイニングが下記の図です。ど真ん中に「練習場」があり、「打ちっぱなし」「シミュレーションに誘う」「一緒に連れていく」「クラブを貸してあげる」などが出ました。

ゴルファーを科学する 200名の本音アンケートで見えた「ゴルフの意義」

緑の文字は形容詞です。ここに注目すると、感情に訴えかけて誘い出すことが重要だと気付かされます。
「気持ちいいよ」「面白いよ」と想像させ、練習場では「上手い」と褒め、ゴルフは意外と「安いよ」と誤解を解いていく。このように興味を増幅させて、不安感を徐々に減らしてラウンド仲間に引き入れていくこと。これこそが、今後のゴルフの環境を支えていくものと感じます。

今後のゴルフ界は決して明るいとは言えません。年々ゴルフ場の数も減少しています。今後のゴルフ環境を考え、どのようにして身の回りの競技人口を減らさないようにするか。

ゴルフ人口は800万人規模と言われますが、10人のうちたった1人でも毎年1人仲間を引き入れることができたなら、今のゴルフは維持され続けることでしょう。ラウンドに誘うことですら、パワハラ・モラハラと言われてしまう時代に、ひとりひとりの「情熱」だけでなく誘い方に工夫をしていくことが重要だと考えます。夫婦・家族、友達、会社や地域の仲間。

みんながゴルフの価値を共有して生きる世界ができれば素晴らしいですね。今回のアンケートデータが、その参考となれば幸いです。


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長野 豪洋

長野 豪洋

ゴルフリサーチ株式会社代表取締役社長
横浜&湘南ゆるゆるゴルフ発起人
1979.3.31生まれ
「日本に再度ゴルフブームを起こす」そんなスローガンをもって日々アマチュアゴルファーの意見を吸い上げながらチャレンジを重ねています。為せば成る。

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