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    ヒレを取られたサメが沈んでゆく人間の業が生み出した環境悪化と練習場で出来るエコ活動を考える

    山本桂
    東京都出身。短大卒業後、三井東圧化学秘書室へ配属、アパレルメーカー営業、ベンチャー企業秘書を経て、ユニクロ店舗CSリーダーを務める。2016年2月~2021年4月横浜市の第百ゴルフクラブ支配人。
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    11月の日本ゴルフサミット会議で「NO!プラごみ」に取り組むと宣言。とても心強く思えた。 微力ではあるが数年前より、第百ゴルフクラブでも練習場の現場でエコ活動を積極化。2年前、環境省の「Fun to share」に賛同登録し、ゴミ削減案から生まれたおすすめコーヒーの出がらしを再利用した消臭剤サービス(ゴルフシューズにぜひ!)がスタートした。 さらにレストランテイクアウト飲料のプラカップとストロー廃止、来場者数が少ない真夏の猛暑時間(13~17時平日のみ)には練習場をクローズ。それぞれの内容には環境保全のみならず、多くの目論見がある。 しかし、これらの活動はまだまだ顧客満足度と直結しない現実がもどかしい。お客様にはどうしても経費削減がメインと受け取られがちであることがとても残念である。運営姿勢を上手に伝えて理解いただけるよう、そのうえで練習場を選んでいただけるように発信し続ける努力と忍耐が必要である。 また、環境保全、マナー、モラル、サービス過剰問題、これらは繋がっていると感じている。第百ゴルフクラブでは、おしぼり、クラブ拭きサービスを卒業した2020年1月。早速多くのお声をいただいている。 そのお声はとてもとても厳しい。日本ではサービスにお金を払っていただく意識がどうしても薄く、「無料」が無くなると、即、サービスが悪いというご意見になることが残念だ。 みんな自分で買った物、自分の物は大事にする。ノベルティでもらった物よりもずっと。今回1万枚用意したタオルプレゼントの忘れ物が多いこともとても残念に思う。自分の物ではないから無料サービスのおしぼりで痰を吐き、鼻をかみ、靴を磨く。モラルの問題になってもくるのだと考える。サービスには限界があり、企業は予算を上手に使わないとならない。 時代に合った、そして顧客ニーズにアンテナを張り、それらに優先順位をもって必要な設備を整えていくために運営を続けていかなければならないからだ。 「エコ活動」の基本は、意識改革が最も必要だと考える。マイボトル持ち込みで飲料20%増量サービスを開始したが、概ね好評。マイボトルのご利用が増えてとても嬉しい。こういった形で、エコ活動をサービスに繋げることもできるという実感。 時代に合わせて、まずはやれることから必ず実行し、それを続けてみる。「今」でなく、「未来」を考え、何でも手が届くその先に必ずサービスがある環境に、変化していく必要がある。 もったいない意識を忘れずに、当たり前のことを見直し、必要なモノは自分で、必要な分だけ用意すれば良いのでは? 人間の便利さの追求や欲が環境に大きな代償を与えている気がしてならない。高価な食材フカヒレを人間が得るために、サメのヒレだけを切り取り、残骸を海へ帰す…まだ生きているのにヒレを無くして上手く泳げなくなったサメがクルクル回りながら沈んでいく。 そんな残酷な映像がTV放映されたことを思い出す。オーストラリアでの山火事も悲しい。
    この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2020年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ用品界についてはこちら
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