グリップは「感覚商材」 ゴルフプライドの強さ語る阿部社長
ゴルフグリップの巨人といわれるのが米ゴルフプライドだ。米国で6割超、日本で4割超のシェアを誇るという。
これを輸入販売するのが日本フェィウィック。社名は外資系を連想させるが、純粋に日本の企業である。クラッチ&ブレーキなどの工業機材とゴルフグリップの二本柱で展開する。阿部浩明社長が言う。
「グリップは『感覚商材』です。素材や構造、デザインを含めてヒトに及ぼす影響が大きい反面、グリップ単独で弾道に与える影響を表わすのは難しい。それだけに感覚が大事だし、多くの品揃えで多様なニーズに応えたい」
多様なニーズに応えるため、81種類も用意している。
「日米で高いシェアを維持できるのは、プロからのフィードバックも無視できません。世界のツアーでプロの使用率は約8割。契約金をまったく払わないのもゴルフプライドのポリシーです」
高品質ゆえの使用率だと胸を張る。
今後の課題は、グリップ交換の重要性や楽しさを訴求することだ。ゴルフクラブはヘッド、シャフト、グリップの三位一体だが、ヒトとの唯一の接点であるグリップは存在感が低いままで、
「現状、3割のゴルファーしかグリップ交換をしないという調査結果もありますので、これを5割に底上げしたい」
そのため、主力ブランド『MCC』のカラーバリエーションを充実して、今夏を目処に発売するほか、グリップの色分けでチーム戦を企画するなど「楽しむ場」の提供も考える。以下、阿部社長との動画インタビューをお届けしよう。