BS望月基社長退任 新社長に磯部正博氏でどう変わる?
ブリヂストンスポーツは本日11日、6月30日付で現社長の望月基氏が退任し、7月1日付で現ブリヂストン常務執行役員 日本タイヤ事業管掌 兼 ブリヂストンタイヤジャパン代表取締役会長の磯部正博氏が後任となる人事を発表した。
望月社長はブリヂストンサイクルの会長も兼任しているが、そちらも退任。同じく磯部氏が同職を務める。
今回の人事の理由について同社は「グループ経営を行っていく中で、一層の統一と連携を強化するため」としているが、先頃テニス事業からの撤退を発表したばかり。望月社長はBS本体で「事業再建」の手腕が買われ、サイクルとスポーツのトップになった。テニス事業の撤退は「選択と集中」を旗幟鮮明にし、望月イズムの表れと見られたが、昨年1月の就任以来、在任1年半の短命となる。
後任の磯部氏はタイヤの販売畑が長く、海外営業の実績があるという。
近年、ゴルフ用品市場は外資系3社に勢いがあり、国内勢は守勢に回っているが、BSは今春、ボール事業を中心に堅調な推移を辿っていた。新型コロナウイルスの拡大で4月は落ち込んだものの、取引店とのパイプを強化するなど意欲的だっただけに唐突感は否めない。
また、親会社はリオ大会から10年間、五輪の公式スポンサーとなり、東京大会を機にグループ全体が飛躍する青写真も描いていた。タイヤ主体の従来路線から、ブランド力を数段引き上げる狙いだったが、コロナによる延期はマイナス材料。
今回のトップ人事がどのような影響を与えるのか、今後が注目される。
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