マジェスティゴルフが今春最も注力するのが3月中旬に発売した『 MAJESTY CONQUEST BK (マジェスティ・コンクエスト・ブラック)』クラブシリーズだ。ラインアップはドライバー、フェアウェイウッド、アイアンセットで、製品対象者はクラブにやさしさを求める高感度な 40 ~ 50 代のアスリート志向ゴルファーと位置付ける。
『コンクエストブラック』は、『マジェスティ』が標榜する「ラグジュアリー&クラフトマンシップ」のエッセンスを取り入れてはいるものの、『プレステジオ』や『ロイヤル』のような軽量・長尺設計は採用していない。ドライバーの長さは 45.5インチ、 総重量は299g(ロフト9.5度、シャフトフレックスS)でスタンダードなスペック。
また、製品対象者のHSも40~43m/sとやや速めに設定し、やさしさを求めるアスリート志向ゴルファーのド真ん中といえる仕様を施した。
さらに『マジェスティ』の象徴ともいえる金色は使わず、オールブラックの装い。この辺りにもアスリートを意識したことが伺える。
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360度無段階設計にはたくさんのメリットがある[/caption]
パワーインパクト設計&360度無段階弾道調整機構
今回のモデルは安定した強弾道がウリというが、それを実現するのがドライバーに採用された「パワーインパクト設計」だ。インパクトの力を最大限ボールに伝えるというテクノロジーとのことだが、それを構成するのがしなやかな撓みがルール上限の反発力を広範囲で生むという「スパイダーウェブフェイス」、余剰なバックスピンを減らし直進性のある強弾道を生むという「低スイートスポット設計」、そして慣性モーメントを高め初速のバラつきを抑えるという「サークルウェイト」となる。
この3つのテクノロジーを高次元で融合させることで高初速かつ低スピンの力強い弾道が生まれるという。実際、同社は発売に先立ち、HS40 ・5m/s のロボットでセンターヒットとセンターを上下左右に1㎝ずつ外したオフセンターヒットの比較テストを実施した。
その結果、センターは238ヤード、オフセンターでも230ヤードを下回ることがなかったという。昨年売れ筋だった他社品でも同様のテストを行ったが、明らかに『コンクエストブラック』の方がオフセンターに強いという結果が出たというからかなりの自信作だ。
この基本性能に加えて、ドライバーにはロフト・ライ・フェース角を360度無段階で調整でき、尚且つシャフトの向きが変わらない弾道調整機構を搭載した。シャフトの向きが変わらないため、見た目に違和感がない上、アスリートが好む微妙な弾道調整ができるのも使用メリットになるだろう。
何ともマジェスティらしい細部にこだわるデザインといえ、この辺りも高感度なアスリート志向のゴルファーのハートをくすぐりそうである。
なお、ドライバーの価格は 12 万円+税、FW、アイアンの仕様・価格は上記同社サイトで参照してほしい。