タイガー・ウッズが認めた新発想ボール 「B」のテクノロジー が「飛んで飛ばない」を両立する!
大矢晃弘
1982年生まれ、神奈川県出身。
中央大学卒業後、俳優としてテレビや映画に出演してきた経歴を持つ、異色の記者。
ゴルフをこよなく愛し、2018年5月株式会社ゴルフ用品界社入社。
自分が発信する記事で、ゴル...
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タイガー・ウッズが認めた新ボール
タイガー・ウッズが昨年の「マスターズ」で復活優勝を遂げたことは記憶に新しいだろう。そのテレビ中継で目を引いたのがタイガー・ウッズの使うボールに記された「B」のマークだ。以降、タイガー・ウッズが使う『TOUR B XS』(ツアーB XS)はこれまでの人気にさらに火がついた。 当時、矢野経済研究所スポーツグループの三石茂樹部長がこう数字を示している。 「約500の量販店を中心とした実売データによるものですが、元々タイガー・ウッズの使用ボールは毎週1万個台前半は売れてました。ところが4月8~14日の週で、1万4358個の実売状況だったのに対し、タイガー優勝後の4月15~21日には2万6295個と約2倍の売れ行きです。 以前からマスターズ後はボールが売れる傾向でしたが、その中でも同ボールのシェアは1.8%から3%と1.5倍強。加えて『TOUR B X』(ツアーB X)、『TOUR B JGR』(ツアーB JGR)も軒並み販売量を伸ばした結果、ブリヂストンスポーツ全体のボールシェアが16.7%から18.8%に高まりました」 まさに「ボールと言えばブリヂストンスポーツ」を体現した形だ。 そして2月、同社は満を持して新しい『ツアーB X』と『ツアーB XS』を投入。あえて同じ商品名を使ったのは、前作よりも進化した性能への自信の表れだろう。もちろんタイガー・ウッズも早速新しい『ツアーB XS』にスイッチ。その性能について、 「新しい『ツアーB XS』は確実にドライバーで飛距離が伸びたし、グリーン周りもしっかりスピンが効いています。開発チームに常に言っているのは、ショートゲームの性能がすごく大切だということです。さらにアイアンでの距離の精度も重要です。 その上でドライバーが20ヤードアップできたら最高だと開発にはお願いしていました。さすがに20ヤードはいかないですが、確実に飛距離が伸びています」 と語った。早速『ツアーB X』、『ツアーB XS』が活躍
同ボールは早速、好結果を残 している。1月にセントーサゴルフクラブセラポンコースで行われたアジアンツアー共催の国内男子ツアー開幕戦「SMBCシンガポールオープン」にて、『ツアーB X』を使用するマット・クーチャーが優勝。さらに、『ツアーB X』使用の木下稜介も日本人トップの6位に入り、全英オープンの出場権を獲得している。マット・クーチャーは、 「今回の新ボールは、皆が欲しいと思っているドライバーでの飛距離性能とチップショットでのコントロール性能の両立が実現出来ていることに本当に驚いている」 とコメント。同大会のマット・ クーチャーのパーオン率は 83.3%で全体1位、フェアウェイキープ率も 76.79%で全体5位と、確かにドライバーとアイアン・ウエッジショットの両方に 『ツアーB X』が貢献していたことが分かる。「スピードコントロール」 を実現する 「リアクティブ・ウレタンカバー」のテクノロジー
新『ツアーB X』、『ツアーB XS』には多くのテクノロジーが含まれている。これまでのボールの特徴は「スピンコントロール」にあるという。つまり、ドライバーは低スピンで飛ばし、アプローチは高スピンで止めるという相反する性能をスピンでコントロールしている点 だ。 一方で、プロや上級者からはアプローチの際に、「球離れが早い」、「スピンは効くがキャリーが出てしまう」、「フェースに乗る感覚が足りない」という声が多かったという。つまり、要求されていることは「ドライバーでは飛ばして、アプローチでは飛 ばさない」という矛盾する性能。 この相反する要求を実現するには、スピンコントロールだけでは限界があった。 そこで同社は新しい技術開発に着手。インパクトの瞬間のボールの変形を解析した結果、ドライバーショットにおいてはコアの部分が大きく影響し、30ヤード以内のアプローチショットにおいては逆に外側のカバーが影響していることに着目した。 つまり、カバーの部分のみ反発を抑えることができれば、ドライバーでは飛距離を損なわず、アプローチでは飛び過ぎずにコントロールできるという二律背反の性能が実現できるというわけだ。 その結果同社は、新発想の「スピードコントロール・テクノロジー」を生み出すことに成功した。 このテクノロジーは、ショットの状況に応じてボール初速をコントロールするもので、ドライバーショットなどのインパクトでボールの変形が大きい状況では、高反発に設計されたボール内部の「大径ハイドロコア」と「ハイスピード・インナーカバー」の相乗効果で、「高初速× 低スピン」の両立を実現し、高い飛距離性能を追求。 また、アプローチショットの状況では、操作性を高めるために衝撃吸収材を配合した次世代「REACTiV・ウレタンカバー」(リアクティブ・ウレタンカバー)が、ショット時のボール初速を抑えることで、「低初速×高スピン」を実現し、高いコントロール性能を追求。 これにより、「ドライバーは飛んで、アプローチは飛ばない」という理想のボールができ上がった。 また、ディンプルは新開発「シームレス330デュアルディンプル」を採用しており、ディンプルの表面占有率がアップしたことにより空力を改善し、飛距離と安定性が実現されている。 「リアクティブ・ウレタンカバー」の開発には約10年の歳月を費やし、これまでの約2倍にあたる170種類のサンプルを作ったという。まさに同社の執念が実ったボールだと言えるだろう。 価格 :オープン(想定売価:6300円)昨日多く読まれた記事TOP25
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