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ストロークが安定する独自形状のセンスゴルフグリップは自分のフィーリングに合うウエイトバランスに調整が可能

ニュース 吉村真

昨年12月、JPNゴルフより発売されたのが米国発の『Sense Golf Grip(センスゴルフグリップ)』。このグリップのひとつの特徴は、グリップ形状が四角形だということだろう。断面が縦長の「R1グリップ」と正方形の「S1グリップ」の2タイプを用意。フェース面と平行に装着することで、目標方向を手の平で感じながらストロークができる。

そして最大の特徴は、パターのバランスを最適化するための『S.A.W.システム』(Sliding Adjustable Weight System)だろう。シャフト内に挿入するカーボンファイバーロッドにスライド可能なウエイト(10~30gの3種類)を装着。付属のねじ回しで簡単にウエイト位置をスライドさせて調整することで、最適なウエイトバランスを実現できる革新的なシステムだ。今回は、ギアの賢者でもあるソクラテス・永井延宏プロが『センスゴルフグリップ』を試打、その性能を紐解いていく。アシスタントはGEW吉村が務めた。

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永井延宏プロ

1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞

フェース開閉の緩みがなくなり安定したストロークを実現


永井 まず、長方形の『R1』の形状についてですが、サイズは正方形の『S1』よりも大きく感じます。実際、打ってみると左右の面がフェースの向き、方向性に対する情報をゴルファーに提供してくれます。注目すべき点は、利き手の親指の付け根の部分(舟状骨)ですが、グリップをした時に、この形状の影響で緩みません。通常のグリップであれば、ヘッドの重心特性によってフェースの開閉があり、親指の付け根部分が緩むことがあります。それが『センスゴルフグリップ』では起きにくい。ヘッドのトルクを制御することができるグリップと言えるでしょう。

G 握り方も変わりますか?

永井 そうですね。通常のパターグリップは下から手の平にグリップを載せるようにグリップしますが、『センスゴルフグリップ』は、両手の親指の付け根部分が締まり、上から握るイメージです。利き手と反対の手は方向性をイメージさせてくれて、利き手は緩まずしっかりストロークさせてくれます。

G 『S1』の形状はどうですか?

永井 はい。『S1』は細身なので、両手とも親指の付け根部分に加え、指の関節にピッタリフィットする。なので、利き手と反対の手が方向性をイメージするというよりは、両手とも同じ効果で、前腕の2本の骨もロックされる感覚があり、より緩みのないストロークを実現できそうです。

ウエイト位置でストロークのフィーリングが変わる

G それでは、実際にウエイトの位置を調整しながら、どのような効果があるのか検証しましょう。

ウェイトをグリップエンド側に装着した場合
永井 まずは、ウエイトをグリップエンド側(R1、30g)に装着した場合です。やはりカウンターバランスを感じやすく、大型ヘッド、マレット型のヘッドとの相性が良いと思いますね。
ウェイトをグリップの先端側に装着した場合
G 次にグリップのチップ側にウエイトを装着した場合です。

永井 通常のグリップであれば、利き手の下にウエイトが位置します。打ってみると、クラブ全体の中で、グリップ下部の重量とヘッドの重量がリンクして、バックスイングのタイミングがスムーズに始動できるウエイト位置だと思います。

グリップを利き手の位置(グリップの中間地点)に装着した場合
G そして、利き手の位置にウエイトを固定したケースです。

永井 はい。一番利き手のタッチを出しやすいのが、利き手部分にウエイトを配置したケースです。クラブ全体の慣性モーメントを感じやすい位置で、手先を使わないストローク、長尺パターでストロークしているようなイメージです。

G最後にウエイト無しでも試打してみてください。

永井 そうですね。これまで装着したウエイトは30gでカーボンロッドの重量もありましたので、かなり軽くなりました。その意味ではヘッドの重みを感じながら、ストロークできるイメージです。

パッティングはパター全体の重量を感じることが重要

G それぞれのウエイト位置で全く違うストローク、フィーリングがありましたが、ウエイトの調整、活用方法を教えてください。

永井 パッティングで重要なのはクラブをストロークするというよりは、「重さ」をストロークするということです。同じ重量のペットボトルで考えるとわかりやすいですが、ペットボトルは固まり感がありますが、重さで考えれば同じです。ただ、クラブは長い棒の先にヘッド(重量)があるから、棒の先(ヘッド)でボールを小突くイメージが出てしまいます。

G その通りですね。棒の先で何とか打とうとします。

永井 そうです。その小突く動作がタッチと勘違いしているゴルファーが多い。本来は、「重さ」がどの程度動くのか? パターの重量をエネルギーとしてボールへ伝えることがパッティングでも重要です。 

さらに『センスゴルフグリップ』の場合、形状によって手元が緩まない特徴があります。グリップエンドとヘッドの動きが同期していれば無駄なフェースの開閉は起きにくい。『センスゴルフグリップ』の場合は、グリップエンドとヘッドの動きが同期しやすいグリップと言えるでしょう。パターのストロークにとって大変効果的なテクノロジーだと思います。

ウエイト位置でインパクトロフトが変わり転がりに変化


G ウエイト位置はどうですか?

永井 はい。基本的にはゴルファーそれぞれによって違う手元側の動くリズムやタイミングによって、ウエイト位置をマッチさせていくのが調整方法の考え方です。

G 具体的には?

永井 そうですね。ポイントは手元がスッと動くウエイトの位置です。また、ウエイトの位置によって、ボールの転がりが変わってくるはずです。重量も3タイプ(10g、20g、30g)あって、様々な位置に配置できます。それによってインパクトロフトも変わるので、ボールの転がり方を基準に最適な場所を見つけるのも楽しいと思いますよ。

価格

『R1グリップ』 7500円
『S1グリップ』 7000円  ※それぞれにS.A.W.システム同梱
『S.A.W.システム』 6000円
〈ルール適合〉

永井延宏のおすすめポイント

『センスゴルフグリップ』は単なるウエイト位置が変更できるグリップというだけではく、レッスンと深い繋がりが持てるグリップです。パターのストロークの仕組みを理解できるし、重さの使い方、フェースのブレによるミスがなぜ起きるのか。それを理解しながらウエイトを調整することでストロークが安定してパッティング技術が向上します。 

パターに悩むゴルファーの多くがパターを新たに購入しますが、パターを購入しても技術は向上しません。それならレッスン料と考えて『センスゴルフグリップ』を使うことがコスパも高いと思います。また、スーパーストロークのテックポートとの互換性があるので、現在同グリップを使用している方はS.A.W.システム(単体)を購入してみてもよいと思います。


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ライター紹介 ライター一覧

吉村真

吉村真

1974年1月22日生まれ、長崎県出身。
パーツブランド、ゴルフ場経営、中古ゴルフチェーン、ゴルフ雑誌を渡り歩き、現在は「月刊ゴルフ用品界」で地クラブを中心に取材、執筆。
国内を始め、中国、台湾、米国のゴルフ用品工場の取材経験もあり、地クラブ・工房ビジネスへの有益な情報発信、国内外の製造拠点などの取材を通してゴルフ用品市場の発展に貢献したいと、東奔西走。ほかには日本ゴルフ用品協会広報委員会アドバイザリースタッフ、販売技術者資格(日本ゴルフ用品協会認定)取得。
プライベートでは1歳男児の日々の成長と格闘中。

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