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飛ばさせ屋日本一はサラリーマン,「第3回飛距離アップレッスン日本一決定戦」

ニュース 吉村真

飛ばさせ屋日本一はサラリーマン

昨年、10月12日からの2日間、日本プロドラコン協会(JPDA)は「第3回飛距離アップレッスン日本一決定戦」(通称:飛ばさせ屋日本一決定戦)を三豊ゴルフクラブ(鹿児島県南九州市)で開催した。

この「飛距離アップレッスン日本一決定戦」は、1人のレッスンプロがランダムに選ばれたアマチュアゴルファー3名を受け持ち、2日間(実質5時間)のレッスンで伸びた飛距離の平均を競う競技。レッスン開始前に平均飛距離を測定し、レッスン終了後に平均飛距離を測定。その平均飛距離差の合計を競うもので、飛距離にフォーカスしてレッスン事業を行っているJPDA会員を始め、多くのドラコンプロ、レッスンプロが参加した。 

その中で第3回大会を制したのが梅野悌彦プロ。伸びた飛距離は+26.5ヤードで、正味5時間のレッスンでは驚異的な伸びだといえるだろう。

その梅野プロは何を隠そうサラリーマン。プロのドラコン大会での優勝経験がなく、ドラコンプロを生業としているのではない。電力系通信会社の一従業員として働きながら、JPDAのプロ資格を取得。また、アマチュアゴルファーに対して飛距離アップレッスンを提供できるJPDAのヘッドスピードトレーナーを取得して、副業として飛距離アップレッスンを行っている。

その梅野氏の副業を会社が認めた経緯、そして所属企業に与えるメリットを取材、レポートする。

JPDAの積極的活用で副業と会社への貢献を両立


梅野氏はドラコン競技にも出場しているが、優勝経験はなく、それ自体を生業にしているわけではない。それでは何故、ドラコン競技に参加し、プロになったのか?

「もともと大学体育学部の出身で、卒業後は体育教師、それから自衛隊などに勤務しました。スポーツが好きで競技に出たいと思っていましたが、年齢には勝てず、それまでのバスケットボールやサーフィン、スノーボードの大会から遠ざかったんです。36歳の頃ですね。そんな時、JPDAの存在を知り、プロテストを受けて、地元福岡開催の大会に出場したのが2016年です」 

以後、2017年は4~5回の大会へ出場。2018年からは大会へフル参戦したが、競技での賞金獲得はゼロだ。

「当時、会社では営業部に属していて、副業を申請したらあまり良い顔をされませんでした。で、プロになっちゃいましたって押し切ったんです。でも2017年の『飛ばさせ屋日本一』で準優勝したら、会社も少し理解してくれたんですね。それで会社の顧客満足度を高めるためのイベント事業部ができて、そこに配属されたんです」 

梅野氏は副業を認めてくれた会社への恩返しとして、2018年に法人顧客のVIPに飛距離アップのレッスン会を開催。それによって企業の顧客満足度が向上して、所属企業は2018年からJPDAのメインスポンサーと福岡大会のスポンサーになったという。

「その後、2019年にはJPDAのアマチュアゴルファー参加型イベント『飛びゴル』のプロアマラウンドに法人顧客8社8名を会社負担で招待させていただいたんです」 

当初、企業のVIPは多くのプロアマラウンドに参加する機会があり、満足頂けないとの意見もあった。ところが、

「『飛びゴル』のプロアマラウンドはベストボール方式で、同じようなプロアマ大会は非常に珍しい。そんなこともあって、会社にもお客様にも大変満足していただいて、実は、そのおかげで取引案件がスムーズに進捗しているケースもあるんですよ」 

とはいえ、大会にフル参戦すると相当な費用負担になる。会社は副業を認めているだけで、梅野氏自身をサポートするわけではない。転戦費用は自腹。補填できるカラクリがJPDAにはあるのだ。

飛距離アップレッスンと物販で転戦費用を稼ぐ副業モデル


梅野氏は福岡県在住。しかし、JPDAのドラコン競技は全国で開催される。その数、日本大会を含めれば年間10回。それに加え梅野氏は「飛距離アップレッスン日本一決定戦」にも出場するから、それ以上になる。梅野氏によれば、

「一回の遠征費用は7~8万円ですから、年間100万円ほどになります。ところが、賞金獲得はゼロ。大変なんですが、JPDA認定の飛距離アップレッスンや協会が販売する商品の物販で副業が成り立っていますね」 

1クール50分4回の飛距離アップレッスンの受講者参加費用は5万円。それもJPDAが集客を行っている。それに加え梅野氏は物販も行っており、

「月間では転戦費用を上回る副業での収入があります。もともと競技出場が目的ですが、体育教師だったこともあり教えることが好きなんです。勉強すれば、JPDAがサポートしてくれて、レッスンプロになれます。それがJPDAの『ドラコンプロの飛距離をアマチュアゴルファーに還元する』という理念に繋がりますし、『顧客満足度を向上させる』という意味では、会社にもその理念が響いたんだと思います。

趣味であるゴルフを副業にする。飛ばさせることが人のためになる。学べば、誰にでもチャンスがあると思います」 

この副業モデルはJPDAの理念や、特に梅野氏の場合は所属企業の理解、そして企業への貢献の三位一体が成せるケースだといえる。飛ばさせることが人のためになり、趣味であるゴルフが副業となる。働き方改革で実質的に副業が解禁となっているが、新たな副業はゴルフというのはどうだろう。その点はJPDAが全面的に協力にサポートする。


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ライター紹介 ライター一覧

吉村真

吉村真

1974年1月22日生まれ、長崎県出身。
パーツブランド、ゴルフ場経営、中古ゴルフチェーン、ゴルフ雑誌を渡り歩き、現在は「月刊ゴルフ用品界」で地クラブを中心に取材、執筆。
国内を始め、中国、台湾、米国のゴルフ用品工場の取材経験もあり、地クラブ・工房ビジネスへの有益な情報発信、国内外の製造拠点などの取材を通してゴルフ用品市場の発展に貢献したいと、東奔西走。ほかには日本ゴルフ用品協会広報委員会アドバイザリースタッフ、販売技術者資格(日本ゴルフ用品協会認定)取得。
プライベートでは1歳男児の日々の成長と格闘中。

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