「新しい生活様式」を楽しみ免疫力UP「アフターコロナ」の事業形態を模索するチャンス到来

「新しい生活様式」を楽しみ免疫力UP「アフターコロナ」の事業形態を模索するチャンス到来
「やっとあった!!」と、棚の奥にたった一つだけ見つけ、飛び上がらんばかりに喜んだ。 走り回って4軒目のスーパーで手に入れたのは、マスクでもトイレットペーパーでもなく、「ドライイースト」。2月末よりスタートした全社員の在宅勤務も板につき、自宅生活をいかに充実させるかが最大の関心事。 SNSでは#stayhomeを楽しむ様々な方法や、おこもりアイテムの情報がいっぱい。 ふと台所に鎮座している高級電子レンジの、一度も使ったことがない「オーブン機能」でピザを生地からつくってみようと思いついたが、材料が手に入らないのには焦った。 体を動かすのが大好きなので、週末にはヨガ、ピラティスに通い、シメはサウナで整えるのが「ビフォーコロナ」の至福のルーティーンだった。 スタジオが閉鎖になり絶望に涙するかと思いきや、すぐさまLIVE配信が始まり、のちに双方向の対話が可能な「ZOOM」を使ったレッスンもスタート。 通う時間がセーブできるうえ、アーカイブでいつでも受講可能なため、むしろ運動量が増える結果となった。 自宅でサウナ、とまではいかないが、お風呂場にスピーカーを持ち込み、好きな音楽を聴きながらフェイスパックをして本を読むと心も体もリラックスできる。 先行きが不安になるニュースを横目でみながら、「悪いことばかりじゃない」と言い聞かせる日々だ。 屋外ゴルフ施設は「休業要請対象外」だが、自主的に営業を自粛する施設と、感染予防対策を講じて営業を継続する施設とで対応が分かれた。 コンペや仕事関係の約束がすべてキャンセルになり、ベストシーズンの到来と反比例してゴルフ熱が一気にトーンダウン。 しかし、自宅をプチ練習場にしてアプローチやパターの練習に励んでいるうちに、「やっぱり芝が恋しい」と予防を万全にしてゴルフ場に出かけてみた。中でも完璧だったのは、「マグレガーカントリークラブ(千葉県)」。 レストラン、ロッカー、浴場利用不可の完全スループレーで、キャディバッグの積み下ろしや清掃まで自己対応の徹底ぶり。 「1人プレー枠」も好評で、1人カートで黙々とプレーに没頭するゴルファーが来場者数の4割を占めることもあるそうだ。「ゴルフ倶楽部成田ハイツリー(千葉県)」は、ステータスを重んじてキャディ付きを原則としていたが限定的にビジターにもセルフやスループレーを導入。 かねてからプレースタイル変更の準備を進めており、リモコンカートやGPSの導入、屋外ウッドデッキの設置などがスムーズな移行への伏線となった。 リモートワークを終え、一日が終わると「居酒屋ヤスコ」が開店する。 メニューは「鳥皮ポン酢」「麻婆茄子」から「ボロネーゼ」まで多彩なメニューが揃う名店だ。先日、初めて禁断のオンライン飲み会に参加した。他愛もない話をしながらお酒が飲めるってこんなに幸せなことだったのだと気づかされた。 困難な状況にも前を向いて楽しもうとする力こそが「免疫力」と信じ、来るべき「アフターコロナ」に備えたい。
この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2020年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ用品界についてはこちら