脱チャイナリスク! 今春ISOを取得して国内生産の狼煙あげる
片山哲郎
1962年8月3日生れ。月刊誌GEW(ゴルフ・エコノミック・ワールド)を発行する(株)ゴルフ用品界社の代表取締役社長兼編集長。正確、迅速、考察、提言を込めた記事でゴルフ産業の多様化と発展目指す。
SNSでシェアする
栃木県でゴルフクラブの一貫生産を手掛けるササキは今年2月、ISO(国際標準化機構)の認証を取得した。品質マネジメントの9001と環境マネジメントの14001。
同社の佐々木政浩社長は「取得準備に1年かけ、全社員がその意味と目的を徹底的に勉強しました。つまり、全社員が一丸となって挑戦したところにISO取得の価値があるのです」
見据えるのは、脱チャイナリスクを掲げた国内生産回帰である。現在は大手メーカーのアッセンブルが事業の柱だが、クラブ設計から軟鉄鍛造アイアンの生産まで幅広く対応できるのが持ち味。いわゆるOEMメーカーとして、万全の体制を整えている。
佐々木社長は研磨職人の叩き上げだが、息子の恭太郎専務は米国でプロゴルファーを目指した腕前の持ち主。地元コースでクラチャンを取っており、設計部隊を率いている。
製造の国内回帰を目指す親子鷹に、動画インタビューを行った。