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世界初!? セルフ・フィッティングパター 店頭もゴルファーも学べるベノック『BISシリーズ』

ニュース 吉村真

4段階のフィッティングを自分で行う『BISシリーズ』


ベノックは2月末、世界初のセルフ・フィッティングパターを謳う『BISシリーズ』を上市した。これまでの約70種類のベースヘッドから設計変更を行う「プレタクチュール」とは一線を画し、マニュアル化された4段階のフィッティング方法を理解すれば、新米のショップ店員やゴルファー自身でもフィッティングできるのが『BISシリーズ』だ。 

ヘッドタイプはマレットタイプとスクエアタイプの2種類。真っ直ぐ向けるターゲットラインの入れ方を見つけて、1球目が真っ直ぐ出るスペックを選ぶためにバランス角を選定するためのシャフトをチョイス。最後に自然なバックスイングになる重さを見つけるというのがフィッティングの流れだ。

最適な重量やターゲットラインはゴルファー自身が調整することも可能だが、ベノックの肝であるバランス角を調整するための専用シャフトは別売りなので、ゴルファー自身がシャフト変更、バランス角の調整も可能となる。その『BISシリーズ』を含め「プレタクチュール」などベノックと長い付き合いがある工房に話を聞いた。

ベノック販売で『パター』の知見が蓄積


ベノックといえば重心アングル理論を背骨に、ゴルファー個々にマッチしたスペックをワンオフで作り上げる「プレタクチュール」が市場でも好評を得ている。緻密なフィッティングのもと、個別設計でヘッドをインゴッドから削り出すため平均販売価格は15万円以上。パター市場の販売価格を押し上げたのもベノックだといわれている。その中での「プレタクチュール」はいわば、ベノックが構築したフィッティングで得たデータをもとにゴルファーに提案する最適なスペックのパターだと言えるだろう。 

そのベノックパターを7年ほど前から応援してきた工房がある。京都のウィザードスポーツだ。谷口和馬代表が説明する。

「ベノックの取り扱い以前は、数百万円するツアー仕様の『スコッティ・キャメロン』を販売していたこともありました。もちろん一部の富裕層向けですが、その他のお客様は羨望の眼差しで、その商品を見ていました。数多くのお客様への提案商材として最適だったのが『ベノック』だったのです」 

ベノックの販売を開始して7年。累積販売本数は200本以上を数えるという。

「『ベノック』は既製品ではありませんから、ゴルファーによって大幅なスペック変更をしなければなりません。その設計変更ともいえるゴルファー個々へのカスタマイズは販売価格以上の価値があります。それが当店で『ベノック』が売れた理由ですし、もちろん購入者は購入店に相談にいらっしゃいます。当店ではパターレッスンも行っており、アフターフォローもできますし、何より『ベノック』を販売する過程で、学ぶことができたパターに関する知見には大きな価値があります」

具体的にどういうことなのか?

「例えば『ベノック』の販売方法は、重心アングルやヘッド重量、ロフト角などをフィッティングで決めていきます。その決定要件などを『ベノック』のフィッティング理論と設計理論から理解すれば、他社商品の重心角が何㍉だとかという製品仕様など、他社商品だとしてもパターを手にするだけで分かるようになります」

その「パターの知見」が蓄積された。ベノックを販売することで、他社商品の理解に繋がる知見が蓄積される。それによってウィザードスポーツのパターフィッティングサービスの内容も充実する。それもウィザードスポーツがベノックを応援する一つの理由だという。

データに基づく最適仕様の『オートクチュール』と店員とゴルファーが学べる『BISシリーズ』


先述の通り、『BISシリーズ』は、フィッティング方法がマニュアル化されており、そのマニュアルを理解すれば新米店員でも一般ゴルファーでもフィッティングが可能となる。 

一方の「プレタクチュール」は、綿密なフィッティングに基づいたデータ計測により約70種類のパターをベースにベノックが最適なヘッド設計を施した、いわゆる「ベノック」が提案するプロダクトアウト的な最適スペックだ。ところが、『BISシリーズ』はフィッティング理論を理解すれば誰でもフィッティングが可能。つまり、セルフ・フィッティングであり、ゴルファー自身が行うなら「パター」なるものを学びながら最適なパターの仕様を探していくことになるという。

谷口代表が強調する。

「極端な話をすれば、『プレタクチュール』はフィッティングを提供するベノックだけが製品仕様の根拠を理解しているといえます。しかし、『BISシリーズ』はゴルファー自身がフィッティングを理解することで仕様の根拠も理解することに繋がります。つまり、ゴルファー自身の納得度が高く、販売はしやすいかもしれませんね」

「プレタクチュール」はベノックの神髄的な部分がゆえに、ゴルファーにパターの設計値は本質的に理解されがたい。しかし、『BISシリーズ』はゴルファー自身のフィッティングが可能だから、仕様に対する理解が深まるということだ。それに加えて、

「何よりも工作性があるということが面白い。プラモデル的という意味ですが、大人のゴルファーが遊ぶギアとしては大変価値がありますし、何よりゴルファーがパターやパッティングを学ぶ上で大きな価値があると思いますよ」 

受け皿となるのが、ビス1本でシャフトが変更できるシステムだ。『BISシリーズ』は、ベノック(BENOCK)・インターチェンジャブル(INTERCHANGEABLE)・シャフト(SHAFT)の略。シャフト重量、フレックス、グリップを含めると無限大の組み合わせから選択できる。だからゴルファーが遊ぶギアなのだという。その意味で『BISシリーズ』は、ゴルファー自身がベノック理論を体験しながら最適スペックを探求できる新たなパターとして注目されそうだ。

取材協力

ゴルフショップウィザード/京都府京都市西京区上桂東ノ口町148 
TEL:075-383-8189 FAX:075-323-7404
https://golf-wizard.jp/


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ライター紹介 ライター一覧

吉村真

吉村真

1974年1月22日生まれ、長崎県出身。
パーツブランド、ゴルフ場経営、中古ゴルフチェーン、ゴルフ雑誌を渡り歩き、現在は「月刊ゴルフ用品界」で地クラブを中心に取材、執筆。
国内を始め、中国、台湾、米国のゴルフ用品工場の取材経験もあり、地クラブ・工房ビジネスへの有益な情報発信、国内外の製造拠点などの取材を通してゴルフ用品市場の発展に貢献したいと、東奔西走。ほかには日本ゴルフ用品協会広報委員会アドバイザリースタッフ、販売技術者資格(日本ゴルフ用品協会認定)取得。
プライベートでは1歳男児の日々の成長と格闘中。

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