女子ゴルファー対決に学ぶ!ニューノーマルで問われる「人間力」とは?

女子ゴルファー対決に学ぶ!ニューノーマルで問われる「人間力」とは?
今年の4月に始まった、BS-TBS「勝ち抜き!女子ゴルフ大戦」のロケが「茅ケ崎ゴルフ倶楽部(神奈川県)」でおこなわれた。 3人一組、計3チームがスクランブル方式でベストボールを選び、ハーフ9ホールで全ホールバーディの9アンダーに挑むガチバトル。出演者は、プロテスト合格を目指す実力派からモデルまでバラエティに富んでおり、GDOからも若手精鋭チームを送り込んだ。 女子ゴルファー対決に学ぶ!ニューノーマルで問われる「人間力」とは? 何台ものカメラが張り付き、大勢の撮影スタッフが見守る緊張感のある現場で、次々とチップインやロングパットを決める、強くてかわいい「強かわ女子ゴルファー」。華やかだし、台本は一切ないが、純粋に見ていておもしろい。ここ最近、女子ゴルファーの対決番組が増えたのも納得だ。 発端は2018年にスタートした「ゴルサバ」こと、BS日テレの「ゴルフサバイバル」だ。若手女子プロゴルファー10名が優勝賞金100万円をかけ、1ホールずつ脱落していく「生き残りゲーム」が話題となり、ゴルフ番組の中で断トツの視聴率を誇っている。今年に入り、「ゴルフクイーンズマッチ~企業対抗女子ゴルフ選手権~」「白金台女子ゴルフ部」などが加わり、「強かわ女子」の勢いは止まらない。 「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」は、将来有望な若手女子ゴルファーにより多くの試合の場を提供する目的で昨年発足、11試合が開催された。 ファンの投票により応援する選手の出場を後押しできる制度や、「GOLF Net TV」での全試合生中継など画期的な試みが満載で、現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で予定されていた試合は延期となっているが、早期再開が待ち遠しいところだ。 トーナメントの延期や中止が相次いでいる中、松田鈴英と吉本ひかるが、マッチプレーで対戦するエキシビションマッチを、インターネットで無料ライブ配信すると発表した。 そして、男子プロも負けてはいない。 海外では、「テーラーメイド・ドライビングリリーフ」でロリー・マキロイ、 リッキー・ファウラーなどのマッチプレーや、タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンによるチャリティ対決が行われた。 日本では「松山英樹×石川遼プロジェクト」が立ち上がり、YouTubeチャンネルでコロナウイルスと向き合った「New Normal」なゴルフの楽しみ方を紹介し、貴重なサイングッズでチャリティを行っている。アスリートとファンが一体となり、「スポーツの力」でこの状況を乗り越えようとする活動を誇りに思う。 いまだからこそ、プロゴルファーも実力だけでなく、行動力や発信力など、「人間的に成長し続ける術」を学ぶ姿勢が問われている。中には、縦社会で厳しい上下関係を生き抜き、同調文化に慣れて自己表現の必要性を感じていない人もいるかもしれない。そんな場合は、女子ゴルファーの人気番組を参考にしてみてはいかがだろう。「華がある選手」にファンが集い、経済活動が生まれるのは当然のことだと思う。
この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2020年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ用品界についてはこちら