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  • 専門店がメーカーの実力評価 2020年上半期はキャロウェイがテーラーメイドに僅差の1位

    片山哲郎
    1962年8月3日生れ。月刊誌GEW(ゴルフ・エコノミック・ワールド)を発行する(株)ゴルフ用品界社の代表取締役社長兼編集長。正確、迅速、考察、提言を込めた記事でゴルフ産業の多様化と発展目指す。
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    GEW(月刊ゴルフ用品界)は毎年7月、全国のゴルフ専門店に「メーカーの総合力」を問うアンケート調査を行っている。6項目の質問に対してメーカーを評価するもので、今年19回目を迎える長寿企画。 今年は新型コロナウイルスの影響で「回答が難しい」という声が多かった。3月のジャパンゴルフフェアが中止となり、4月に緊急事態宣言が発出されると、スポーツ量販最大手のアルペンは同月の売上が昨対45%減、有賀園ゴルフも35%減など総じて落ち込んだ。 ただ、そんな時期の調査だからこそ、逆にメーカーの「底力」が浮き彫りになると考えた。調査期間は6月11日~7日19日で、回答数は141店舗(有効回答率37%)。以下の6項目についてメーカーの「実力」を多角的に分析した。 設問1 コロナ対応力 設問2 商品開発力 設問3 広告・プロモーション力 設問4 ゴルフへの熱量 設問5 ブランド・利益還元力 設問6 先進・時代対応力 ポイント制で順位付けするもので、各質問につき1位5ポイント(P)、以下、順位がひとつ下がるごとに1P減り、5位は1Pを獲得。別表はそれをまとめたものだ。 ゴルフクラブの性能評価記事は数多くあるが、その製品を生み出すメーカー自身の評価調査は稀。ゴルフ用品を販売するプロ(ショップ店員)は各メーカーをどのように見ているのか? 興味深い結果が得られたので、ゴルファー諸氏に参考にして頂きたい。

    「総合評価」はキャロウェイ1位

    6項目の質問で総合得点の1位はキャロウェイ(1560P)だった。2位のテーラーメイド(1517P)を43Pの僅差で下し、これに3位のピン(1476P)が続いて金・銀・銅の表彰台を外資3社が独占した。 近年、外資系メーカーは日本市場で勢力を伸ばしているが、そのことが如実に反映された。 国内最大手の住友ゴム(934P)は総合4位だったが、時期的なハンディを見る必要もある。同社主力の『ゼクシオ』は昨年末のデビューであり、一方のキャロウェイとテーラーメイドは今年1月に『マーベリック』と『SIM』を大々的に発表、コロナの影響が少なかった春先の商戦を制している。この点が上半期の調査結果に表れている。 総合5位はアクシネット(570P)だった。同社は質問4の「ゴルフへの熱量」と質問1の「コロナ対応力」で共に三桁ポイントを稼いだことが大きく、有事での前向きな姿勢が評価された。有賀園ゴルフの有賀史剛社長がこう話す。 「アクシネットはコロナ禍でも営業態勢を緩めなかった。多くの制約がある中で、前向きな姿勢は評価できる」 同様の声は他店からも聞かれたが、アクシネットの中村孝社長はこの点について、 「コロナ禍においても小売店は販売を続けている。そのため約100名の販売部隊は、感染防止対策を徹底することを前提に通常通りの動きをした。これは当社のポリシーであり、東日本大震災のときも同じだった」 6位はミズノ(524P)で、同社は売場を絞り込んだカスタム戦略と限定品に注力しており、その結果、過度な値引き競争に巻き込まれにくい立ち位置を確保。これにより質問5の「利益還元力」で1位(278P)になったことが総合順位に反映された。

    「雑品メーカー」の台頭

    中位勢は大きく変動した。昨年から順位を上げたのはグローブライド(10位→7位)、プロギア(9位→8位)、マジェスティ(12位→9位)、キャスコ(15位→11位)、リョーマ(14位→13位)の顔触れ。 今回の調査で特筆されるのは「雑品メーカー」と呼ばれる企業群が総合20位以内に続々と現れたことだ。「雑品」とは、ティや練習マットなどギア以外の総称で、タバタ(16位、91P)、ライト(19位、83P)、ダイヤ(20位、73P)の3社が台頭した。 当調査ではこれまでクラブメーカーがベスト20を独占してきたが、雑品各社は練習器具の素早い提案で「巣ごもり需要」に対応し、売場の評価を集めている。 また、アディダスが15位(104P)で登場したことも注目点だ。同社はゴルフアパレル・シューズを中心に展開するが、温暖化問題に逸早く取り組み、世界規模でビニール袋の不使用やリサイクル素材のゴルフシューズを発売。エコ問題への関心が高まるなかで、率先した取り組みが評価された。以下、各質問への個別の評価を詳述しよう。

    「コロナ対応」はダンロップが1位

    アスリートが『ゼクシオ エックス』に興味を示し始めた 設問1 コロナ対応力 ■支払いの延期や返品など売場目線で柔軟に対応。 ■練習器具など「巣ごもり」需要に対応した敏捷性。 ■売場からの相談に細かく対応してくれた。 この質問では住友ゴムが243Pでトップだった。これにキャロウェイ(166P)、アクシネット(126P)、ピン(120P)、ブリヂストンスポーツ(BS、89P)が続く展開だ。 大手企業は職場感染等への懸念からリモートワークを徹底しているが、住友ゴムに評価が集まったのはITによる受発注システムの充実に加え、そもそも営業マンが他社と比べて多いため、電話応対を含めた「お悩み相談」など細やかな配慮が好感された。 かつて総合ランク1位の常連だったBSは近年旗色が悪く、今年は総合10位にとどまったが、質問1では5位に入っている。 「国内大手は支払いに対して比較的柔軟な対応をしてくれた」 「そもそも外資ブランドは量販店重視の営業で人員が少ない。日本のメーカーはその逆で、『御用聞き電話』を含めてマメに連絡してくれた」 「非常時には国内メーカーが強いと感じた」 など、売場からは同様の声が多く聞かれた。ちなみにBSは、この質問で得たポイントが同社の最高得点。 先述のように「雑品メーカー」の健闘が光り、質問1ではタバタ(64P)が7位、ダイヤとライトが同点(63P)で、プロギアと並ぶ8位タイとなった。専門店からのコメントは、 「ライト、ダイヤ、タバタの3社は巣ごもり関連商品の案内が素早かったと感じる」 「需要への迅速な対応は1位アクシネット、2位タバタ、3位マジェスティ、4位ライト」 「1位タバタ、2位ライト、3位ダイヤの順で投票した」 この質問で2位のキャロウェイに関しては「柔軟な返品対応」を評価する声が複数聞かれ、アクシネットは「普段通りの対応」が好感されている。

    「開発力」は今年もテーラーメイド

    設問2 商品開発力 ■他社と差別化された個性的な商品コンセプトがある。 ■ゴルファーの新しいニーズを掘り起こしている。 この質問ではテーラーメイド(469P)とキャロウェイ(429P)が共に400P台で他社に差をつけたが、前述のようにコロナが深刻化する4月前に春商戦を制したことが有利に働いた。 国内メーカーは総じて「秋商戦」を重視、これからニューモデルを投入するが、「3密回避」のため各社とも記者発表を見送っており、リモートでの説明にシフトしている。時節柄、仕方ない面はあるのだが、登場感の演出は弱くなる。 テーラーメイドとキャロウェイの斬新な開発は、国内メーカーを凌駕するという声が多い。この点についてアルペンの岡本眞一郎部長は以前、本誌の取材にこう話している。 「多くの国内メーカーは、高反発や慣性モーメントの追求など、過去の延長線上で商品を開発する。一方の外資系はゴルファーの興味を引く新しいアイデアを毎回盛り込んでくるが、いずれもゴルフの専業メーカーだからユーザーマインドを刺激する術に長けている。このあたりが日米メーカーの違いだろう」 その代表格がテーラーメイドで、キャロウェイと合わせた2社へのコメントが目立っている。 「常に先進的で、想像力溢れる開発姿勢」 「時代の先端はテーラーとキャロウェイで開発の引き出しが多い」 「ツイストフェースやAIフェースなど、ちょっと試してみたいと思わせる機能と表現が上手い」 上記のコメントに「想像力溢れる開発」とあるのは言い得て妙、換言すれば「遊び心」の有無といえる。 岡本部長のコメントにあるように、多くの日本メーカーは過去からの積み上げで進化を考えるため、CORや慣性モーメントの向上を「技術者の目線」で追及する。一方の外資大手は「ゴルファー目線」で斬新な味付けを加えてくる。ゴルフ専業メーカーならではの発想の厚みが、彼我(ひが)で異なる印象だ。 国内メーカーではプロギア(5位、78P)への評価が高い。同社については、 「常に物理の視点から追求する謙虚なメーカー」 とのコメントもあったが、「謙虚」には多少の冗句が含まれているのかもしれない。 同社はこれまで「ギリギリ」を謳い文句に高反発を追求し、R&Aと激しい闘争を繰り広げている。過去の『RS』シリーズでは一部のモデルが「不適合」となり、リコールの憂き目に遭ったものの、次作ではさらに「ギリギリ」を追求してファイティングポーズを崩さなかった。国内メーカーには珍しく、腹の座ったマーケティングが持ち味だ。 キャスコ UFO by powertornado 地味だがキャスコ(8位、36P)への評価も見逃せない。「上から攻める」の『UFO』などニッチ的な発想が特徴で、同社の阿部二幸社長は開発姿勢の在り方について次のように話している。 「当社の規模で飛距離追求のドライバーに注力したり、他社と同じ領域で競争すると埋没してしまう。そうではなく、我々は独自目線の開発でブルーオーシャンを目指すべきだし、『上から攻める』の開発はそのような姿勢に基いている」 いわば「同質化の競争」から如何に離れて発想するかが同社の生命線で、一定の評価を得ている。その反面、 「プロモーション次第ではもっと売れるはず」 という指摘もあり、今後の課題といえるだろう。なお、「設問3」以降の評価については近日中にアップする。
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