安定したスイングとパワー伝達 ゴルフ専用ソックス『イーグルワン・ソックス』

安定したスイングとパワー伝達 ゴルフ専用ソックス『イーグルワン・ソックス』
イーグルワンは、ゴルフラウンド専用ソックス『イーグルワン・ソックス』を発売した。 ソックスのキャッチフレーズは「鷲の如く一発で獲物を狙い打て!!」。ゴルファーであれば誰もがやってみたいセカンドショットで直接カップインするイーグル、そしてホールインワン。このショットができる様に願いを込めて「イーグル」と「ホールインワン」を併せて名前をつけたという。主な特徴は以下の通り。 『イーグルワン・ソックス』を発売するイーグルワンの長野伸吾社長はPGAティーチングプロとしてのレッスンが主業務だが、長年のレッスン経験から、ゴルファーがラウンド中に感じる悩みを元に、同ソックスを開発したという。以下、長野社長との一問一答を再現する。 安定したスイングとパワー伝達 ゴルフ専用ソックス『イーグルワン・ソックス』 ―スポーツソックス発売のきっかけは? 「19歳から約30年間で、延べ2万人をレッスンしてきましたが、多くのゴルファーがラウンド中に抱えている悩みとして、『シューズ内で足がずれる』、『ラウンド後半で足が疲れる』というものがありました。レッスンの中で生徒さんに伝えることは、ハムストリングの内側と母趾球に力を入れること。つまり下半身を安定させることが重要なのですが、それが苦手なゴルファーが多く、必要以上に動いてしまうことで、疲れを感じてしまうのです」 ―レッスンで矯正は難しい? 「はい。ですので、ソックスでそれがサポートできたらゴルファーに有益だと思いました。日本靴下協会の統計によると、2014年から2018年の5年間でスポーツソックスの生産量は約18%伸びています。背景には健康志向の高まりがあると思いますが、ソックスはクラブなどと違い消耗品で買い替えも期待できるから、市場としても可能性があると感じました」 ―大手メーカーなど競合が多い。ソックスだけでは厳しいのでは? 「確かに大手メーカーとは量で勝負できませんので、差別化が必要です。市場のスポーツソックスはコンプレッション系が主流で、足に圧をかけることで疲れの軽減を狙ったものが大半です。そのため素材にポリエステルを用いることが多く、足入れ時のキツさを感じる傾向にある。一方、私がこだわったのは『グリップ力』を強化して、足が動きすぎないようにすることで疲れにくくするということ。履きやすさと通気性も重視し、綿の比率を83%(ポリエステル17%)としました」 ―グリップ力を出すための具体的な構造は? 「ラバーの形状を十字にして足裏に配置することで前後左右の無駄な動きを抑えました。一般的にはラバーよりもグリップ力の高いシリコンを用いることが多いのですが、肌荒れや耐久性の観点から見送りました。蜘蛛の巣をイメージし、土踏まずから放射状に十字のラバーを配置するなどグリップ力を上げる工夫をしています。 靴下の製造で定評のある助野株式会社の協力を得ながら2年の開発期間を経て、まずはサンプルを100人分作りヒューマンテストを実施。その声を受けた改良品をさらに50人に試してもらったところ好感触を得られたため商品化となりました」 ―発売後のユーザーの声は? 「30人(大学ゴルフ部員:17名、一般ゴルファー:13名)にアンケートを取ったところ、86・7%が『アンジュレーションにおける足裏の安定感を実感した』と回答。中には『飛距離が伸びた』(33・3%)、『ショットの方向性が良くなった』(56・7%)という意外な声もありました」 ―販売目標は? 「6月の発売から工房を中心に1か月で6000足を販売しました。年内にプラス4000足、来年は3万足を目標としています。工房はギア通が訪れる場所なので、可能性を感じています。弊社はソックスだけで勝負していますので、量を求めて価格競争に走らず、じっくりと浸透させていきたい」   同商品を取り扱うドゥゴルフ(茨城県)の小野健志氏は、 「当店のブログで『イーグルワン・ソックス』を紹介したところ、お客さんから問い合わせをいただき、これまで数セット販売しました。足裏が滑りにくく、機能性が良いと思います。 ただ、夏場はハーフパンツを履くゴルファーが多いので、ショート丈のタイプがあるといいかもしれません。また「EOS」のロゴがかなり主張していますので、好みが分かれるというのも正直なところ。我々業界の人間にとっては機能性を考えると妥当な価格ですが、ソックスというくくりで考えると少々高いと感じる方もいると思いますので、上級者を中心に機能性をしっかり伝えられるかが鍵になると思います」 同氏が言うように、同社は今後ショートソックス、レディス用、カラーバリエーションなどを増やす予定だという。たかがソックスされどソックス。シューズ、インソールと一緒にセット販売するというのも面白いかもしれない。